巻頭特集
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マスクも経済対策も 安倍政権の存続こそが緊急事態
「アベノマスク」が海外でも失笑されている。1世帯に2枚ずつ布マスク配布という安倍首相の“肝いり”政策だが、米FOXニュースは「エープリルフールの冗談ではないかと受け止められている」と日本国内の微妙な空…
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この政権では無理だ 世論が封鎖を求め政治がためらう倒錯
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は1日の会見で、「数日以内に感染者が100万人、死者が5万人に達する」との見通しを示した上で、「急激な感染…
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思考停止の恐ろしさ “これは戦争なのだ”という危険な風潮
「日本が戦後、経験したことのない国難ともいえる状況だ」――。1日の参院決算委で安倍首相が表明した、新型コロナ感染拡大に関する現状認識だ。先週土曜の会見でも「恐ろしい敵と不屈の覚悟で戦い抜かなければなら…
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危機煽るだけの政治の場当たり 国民に広がる怒りと絶望
“やってる感”の演出だけで、権力維持にしか関心がなく、国民に対して無責任。この国と東京都のトップは似た者同士だ。犬猿の仲だったはずなのに、新型コロナ対応や五輪延期で利害が一致したのか、このところ、やけ…
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「首都封鎖」やるなら直ちにやるしかないが条件がある
3月17日に体調不良を訴え、20日に都内の病院に入院してから、わずか10日間だった。 29日、新型コロナウイルス肺炎が原因で亡くなったタレントの志村けんさん(70)のことだ。 菅官房…
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国民は干上がる 瀬戸際、正念場が長期戦になった衝撃<下>
海外に滞在歴のある帰国者に感染が広がっている。現在、中国・湖北省やイタリア全土などからの帰国者はPCR検査が義務づけられている。29日正午時点で、空港検疫でPCR検査を受けた1530人のうち31人が…
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国民は干上がる 瀬戸際、正念場が長期戦になった衝撃<中>
いったい、このコロナ禍はいつ終息するのか。 安倍は「現時点で答えられる世界の首脳は一人もいない」と会見で答えていた。実際、見通しもつかないのだろうが、本当は、あまりにも長期化しそうなので言葉…
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国民は干上がる 瀬戸際、正念場が長期戦になった衝撃<上>
新型コロナウイルスの感染拡大に拍車がかかる中、安倍首相は28日、3回目の会見を開いたが、国民の不安を和らげるどころか、むしろ絶望感を広げたのではないか。 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治…
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海外から逆流、水際決壊 感染者は10倍ゲームで増えていく
世界中が見えない敵に震え上がっている。 米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、新型コロナウイルスの感染者数が27日(日本時間28日早朝)の時点で、世界…
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緊迫の一週間で何が起こるのか「首都封鎖」冷静な見通し
コロナ禍を弄んでいるとしか思えない自己都合の政治家たちに、この国難が克服できるのか。 東京都は26日、47人の新型コロナウイルス感染者が新たに判明したと発表。都ではおとといも41人の感染が確…
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剥き出しになった偽善の醜悪 五輪はもう廃止した方がいい
「2020東京五輪」の1年程度の延期決定を受けて25日、安倍首相はトランプ米大統領と電話会談した。 「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして東京大会を完全な形で開催するため、緊密な…
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科学的知見があるのか コロナを弄ぶ政治家に怯える国民
「そこに愛はあるのかい?」――。27年前のヒットドラマの主人公の決めゼリフではないが、「そこに科学的知見はあるのか」と突っ込みたくなる人も多いだろう。それほど新型コロナ対策のデタラメは目に余る。 …
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中止はあり得ないのか 世界が呆れる安倍政権の“五輪命”
当たり前の判断だろう。安倍首相が23日、IOC(国際オリンピック委員会)が今夏の東京五輪の開催延期を決めた場合には受け入れる意向を表明した。 首相が延期を容認する姿勢を示したのは初めて。新型…
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財務局員遺書黙殺とは 検察庁に再びペンキが投げられる日
このまま幕引きでいいはずがない。 首相夫人が関与する森友学園への国有地払い下げをめぐって公文書が改ざんされた事件が、再び世間の耳目を集めている。 上からの指示で、意に反する公文書改ざ…
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“コロナ救済”金持ちにも? 一律バラマキよりも消費税減税
金額が日に日に吊り上がっていく。政府・与党は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新たな緊急経済対策に着手。事業規模は、昨年の台風被害などに対応するために実施した約26兆円を上回り、30兆円超との見方が…
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下手すりゃ次の犠牲者が 鉄面皮首相に問われる一分の良心
学校法人森友学園への国有地売却に関する財務省の決裁文書改ざんに関与した後、自殺した近畿財務局職員赤木俊夫氏(当時54)の遺族の弁護団が18日、改ざんは当時同省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官の指示…
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国民は辟易「呪われた五輪」に翻弄されてきた日本の損得
7月24日の開会式まで間もなく4カ月。本来ならメディアは今頃、東京五輪フィーバーに染まっていたはずだ。ところが、新型コロナウイルスが世界的流行局面に入り、開催の雲行きは怪しくなる一方である。 …
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まだやる気? 透けて見える“コロナ勝利五輪”の政治的野望
安倍内閣の支持率が上昇している。週末14、15日に行われた朝日新聞の世論調査では支持が41%(前回39%)、不支持が38%(同40%)で、毎日新聞では支持43%(同41%)、不支持38%(同37%)…
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中央銀に打つ手なし コロナウイルスが資本主義を破壊する
日銀は16日の金融政策決定会合で、約3年半ぶりに追加金融緩和を決定した。 ETF(上場投資信託)の買い入れの年間上限額を6兆円から倍増させて約12兆円とするほか、Jリート(不動産投資信託)の…
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リストラ加速へ 異次元に突入“新型コロナ”地獄の今後<下>
14日の会見冒頭、安倍の“原稿朗読会”はこんなセリフで始まった。 「この国家的な危機に際し、政治的立場の違いを超えて国民への責任を果たしていくべきである。その思いを共有していただき、速やかな国…