渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった
「より良い医療を受けられる」どころか、ハタ迷惑な代物である。トラブルが絶えないマイナ保険証のことだ。
健康保険証の存続を訴える全国保険医団体連合会(保団連)が8日、厚労省内で会見。マイナ保険証の利用に関する調査(今年2月13日~4月14日実施)の最終集計を公表した。健康保険証の新規発行が停止された昨年12月2日以降、初めての全国調査だ。
それによると、新規発行停止以降の窓口業務に「とても負担を感じる」(15.8%)、「負担を感じる」(44.9%)があわせて約6割。一方、「負担が減った」は6.1%。政府が主張する「マイナ保険証による窓口業務の負担軽減」は遅々として進まず、医療機関はマイナ保険証を読み取るカードリーダーの操作のサポートや患者からの相談に苦慮している。
トラブルは減るどころか増えており、「特にトラブルはない」との回答が前回調査(2024年8~9月実施)の24.6%から10.6%に激減。約9割の医療機関が何らかのトラブルに見舞われている。
トラブル内容は「●(くろまる)が出る」(65.1%)や「カードリーダーの接続不良・認証エラー」(43.9%)、「資格情報が無効」(38.4%)など。マイナ保険証の「有効期限切れ」が前回14.1%から31.0%に倍増した。