大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ
問題続出の大阪・関西万博で、今度は水にまつわるトラブルが相次いでいる。
大屋根リング上に虫が大量発生している問題を万博協会に質問すると、水を扱う施設に原因があるとの見解を示した。
「ユスリカなどの虫が会場内に発生していることは認識しています。会場内の水のある空間から発生していると考えられ、現在は成長抑制剤や忌避剤をまくなどの対策をしています」(担当者)
リングの内側には、約1500本の樹木と人工の池が設置された「静けさの森」や、大阪湾の海水を引き込んだ広さ3ヘクタールの「ウォータープラザ」がある。建築エコノミストの森山高至氏は、こうした水を扱う施設が適切に管理されていない可能性を指摘する。
「水をしっかりと循環させ濾過すれば、虫が大量に発生するような水質環境にはなりません。しかし、会場の夢洲は孤島という特殊な環境で、インフラも十分に整備されていない。利用できる水量も限られており、循環設備が整えられていないのでしょう」
■利用できる水量が限られている