中国に横流し「処方箋薬」流通の闇
-
(5)こんなことをやっているから日本の医療保険制度が崩壊する
日本の処方箋薬の転売先は、今や香港、台湾にも伸びている。今後の市場は東南アジアだ──。中国人同士のこんな話を小耳に挟んだ。恐ろしいことだ。 「国民的資源のダダ漏れ」に知らず知らずのうちに手を貸…
-
(4)医薬品の慢性的な需給ひっ迫の裏に「海外への高値転売」か?
大阪を中心に「医療用医薬品(処方箋薬)を高く買い取って、中国に売る」という商売が熱を帯びていることはすでにお伝えした。東京を中心とする関東圏でも「医薬品卸」の看板を掲げ、高値で買い取る業者が点在し、…
-
(3)人気薬を薬局や問屋から買い集め中国に高値で転売…制度の盲点を利用し荒稼ぎ
筆者に数枚の紙を送ってきた男性(以下A氏)は「実は私は中国人ブローカーに雇われて『売り手探し』の仕事をしているんです」と明かした。 腰痛肩こりに貼る「モーラステープ」、肝機能障害の治療に使わ…
-
(2)大阪の一角で産業化する「医療用医薬品」売買の実態
筆者は大阪中心部の島之内を訪れた。繁華街「ミナミ」「心斎橋筋商店街」に接し、チャイナタウンとしても知られているエリアである。「やけに薬屋が多いな」というのが印象だった。飲食店や免税店に交じって薬を扱…
-
(1)対中輸出が過去最高の12位に…日本の薬はかくも人気
日本の医薬品の中国への輸出が増えている。製薬会社の中には、成長戦略として国内から海外へ販路を広げるところもあるが、本稿で取り上げるのは医薬品の流通段階における「高値転売」だ。新薬開発や保険適用、低く…