「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密
「世界中がこの地区はロサンゼルスのものだと知っているが、これは第一歩に過ぎない。これからの5週間は君たちの人生で最も重要なものにする必要がある。大事なのは最後まで勝ち切る、できることをすべてやり切ることだ」
日本時間26日、ロバーツ監督のこんなスピーチを皮切りに、4年連続地区優勝を決めたドジャースのシャンパンファイトが始まった。
大谷翔平(31)がこの日のダイヤモンドバックス戦で自己最多タイの54本塁打を放てば、同日に12勝目(8敗)をマークした山本由伸(27)は先発でただひとりシーズン中のローテを守った。日本人選手2人がチームをけん引したのは疑いようのない事実として、それにしても驚くべきはドジャースの強さだろう。
なにしろ直近13年間で12回目のナ・リーグ西地区制覇。2位に沈んだ2021年にしても106勝をマークして、プレーオフに駒を進めているのだ。
今季開幕時の選手総年俸は3億654万ドル(約460億円)で、メッツの3億1287万ドル(約470億円)に次いで30球団中2位。2013年以降、昨年までの観客動員数はメジャートップをキープし続けている(コロナで球団によって観客を制限した20年を除く)。ドジャースには大谷も含めてベッツ(32)、フリーマン(36)とMVPを獲得した野手が3人もいるものの、カネと人気さえあればスター選手をかき集められるというものではもちろんない。