『ユー・ノウ・マイ・ネーム』桑田佳祐も咳払いをまねた天下のシングルB面の「迷曲」
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アルバム『パスト・マスターズvol.2』(1988年3月7日発売)⑩
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■『オールド・ブラウン・シュー』
アルバム『パスト・マスターズvol.2』紹介のラストは、正直、知名度的に「残り物」という感じの2曲、と言ったら2曲のファンに怒られそうだ。
いやいや「残り物には福がある」。いや福(服)ではなく靴が残っていた。古ぼけた茶色い靴が。
ジョージの曲でシングル『ジョンとヨーコのバラード』のB面。地味な曲なのだが「♪スッタ・スッタ・スッタ……」という感じのリンゴの軽快なドラムスと、サビ(というのか、試聴リンク再生時間「1:04」からの)「♪(ブッブ・ブッブ)ブブブブブブ」という速弾きベースがいい。またスタジオではなく廊下で録ったような(?)ジョージのボーカルのミキシングも好き。
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さて、この曲といえば「地味な曲なのになぜ『青盤』に収録されたのか問題」である。
青盤とは1973年に発売され、売れに売れたベスト盤『ザ・ビートルズ1967年~1970年』のこと。厳選28曲の中に、この曲が割り込んでいるのだ。当時「選曲を担当したジョージの勇み足だ(靴の歌だけに)」とうまいこと言われたが、どうも選曲はジョージの担当ではなかったようだ。
なお2023年版の青盤にはジョージの『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』も追加収録された。
■『ユー・ノウ・マイ・ネーム』
天下のシングル『レット・イット・ビー』(70年)のB面。全世界で呆れるほどの数の人々がシングルを買い、A面の感動そのままにB面を聴いて本当に呆れたことだろう。
ポールの家の電話帳に書かれていた「名前は分かりますね。では電話番号を調べましょう」というフレーズからジョンが作ったナンセンスソング。
そもそも録音は67年。そこから3年も熟成され、いや、ほったらかされ、天下の『レット・イット・ビー』B面に採用という栄誉を得た。
最後の方で下手くそ(失礼)なサックスを吹いているのは、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ(リリース時にはすでに亡くなっていた)。
エンディングのジョンによる妙に大仰な咳払い(のような声)を若き桑田佳祐が、サザンオールスターズの79年の『アブダ・カ・ダブラ』(TYPE.1とTYPE.3)という曲で物まねしている。「TYPE.3」の方は、こちらも天下の『いとしのエリー』(79年)のB面である。
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