音楽と桑田佳祐…サザンオールスターズの名付け親で同級生のカフェオーナーが語る

公開日: 更新日:

BRANDIN(神奈川・茅ケ崎)

 ターンテーブルにレコードを置いて針を落とすと、イスに座るころに音楽が始まる。いま、レコードが見直され、親しんだ昭和世代はもちろん、若い人もレコードを手に取っている。レコードの伝道師ともいうべきオーナーの店を見つけた。

 神奈川・茅ケ崎の閑静な住宅街にある2階建ての一軒家。ライブラリーカフェ「BRANDIN」を営む宮治淳一さんに笑顔で招き入れてもらうと、壁一面の棚にはLPレコードがぎっしり。その数、約1万枚。素晴らしい空間で、おいしいコーヒーを飲みながら、温かくて柔らかなレコードの音色を堪能した。いつからこの店を?

「1980年代に入るとレコードの時代は終わりを告げましたが、僕自身の音楽体験はレコードから始まり、常にそばにレコードがあります。いとおしくて手放すことはできません。それで1999年、レコードのライブラリーを兼ねて妻とこの店をオープンしたのです」

 生まれも育ちも茅ケ崎で、小3の時、ラジオから流れてきたビートルズに衝撃を受け、音楽にはまった。

 地元の鎌倉高から早稲田大に進学。レコード会社や音響メーカー、大手配給会社の洋楽編成部門を経て定年前の55歳で早期退職。いまはフリーの音楽評論家になり、ラジオ日本「ラジオ名盤アワー」のDJや音楽関連本の執筆など、この店を拠点に活動する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった