基本をおろそかに…江夏豊氏が語っていた藤浪の致命的欠点

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 頭の中をカラッポにして一から出直すべきだ。

 阪神の藤浪(24)は20日の巨人戦に先発し、5回9安打6四球6失点で降板。120球の独り相撲で3連勝のチームに水を差した。

 開幕4試合、21回3分の2を投げて16四球、13失点、防御率5・40。金本監督は「悪いところが出ました。見ての通り。次の登板チャンス? うーん、どうだろうね。これから考えます」といったが、何を迷うことがあろうか。

 藤浪は入団から2年連続2ケタ勝利でうぬぼれていたのだろう。15年春季キャンプの臨時コーチを務めたOBの江夏豊氏は「藤浪だけは聞く耳を持たなかった」と、日刊ゲンダイのインタビューで次のように語っていた。

「たった8日間で技術的なことを言うのは無責任だし、選手とすれば迷惑。僕が一番大事にしてきたキャッチボールをわかってもらいたいと考えた。ボールを正しく握って正しい回転で投げる。今の若い子たちはキャッチボールが単なるウオーミングアップという考えで、野手のような雑な投げ方をしている投手もいる。キャッチボールの延長にブルペン、マウンドがある。僕が阪神に入団した時、村山実さんが時間をかけて丹念にキャッチボールをやっていた。年数を積んでその意味がわかった。せめて阪神の投手だけは大事にしようぜと……。

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