「くしろ湿原ノロッコ号」のラストラン撮影で線路脇の樹木伐採…“撮り鉄”の非常識行動はなぜ続く? 背景に特殊な“界隈ルール”
“日本一遅い列車”として有名だった、JR北海道が運行する観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」が10月10日に約37年の歴史に幕を下ろした。ラストランを迎える列車を撮影するため、沿線には“撮り鉄”が多数集まる中、23歳の撮り鉄がJR釧網本線の鉄道用地に生えていた樹木を無許可で伐採した上、通信ケーブルに接触させる事件が発生した。汽車往来危険の疑いで逮捕・送検された撮り鉄は、「いい写真を撮りたくてチェーンソーで木を切った」と発言しているという。
この事件を受けてSNS上では撮り鉄に対する批判が殺到。「撮り鉄はもはや反社会勢力」「写真のためにそこまでするか」などのコメントが投稿され、改めてその異常な振る舞いが浮き彫りになった。
■「しなの鉄道」は同様のトラブルで特別車両の運行スケジュール発表を中止
鉄道オタクには乗ることなどを楽しむ“乗り鉄”や、模型を集めたり制作する“模型鉄”、切符をコレクションする“切符鉄”などさまざまなグループがある。その中でもっとも批判の対象になるのが写真を趣味にする“撮り鉄”である。
撮り鉄は美しい自然と列車を合わせて撮影したり、はたまた珍しい列車の走行写真を撮影したりすることを趣味にしている。しかし、過去にも鉄道会社や沿線住民とたびたびトラブルを引き起こし、ニュースになるケースが少なくない。
撮り鉄が線路沿いの樹木や草を所有者に許可を得ずに伐採し、鉄道会社が警告を発したことは数えきれないほどある。たとえば2025年8月には、長野県内で運行する「しなの鉄道」の沿線で、撮り鉄が無断で住宅の敷地内に侵入。庭木を伐採する事件が発生した。
同社は沿線住民からの苦情を受け、これまでに発表していた特別な塗装の列車の運行スケジュールの発表を取りやめ、ホームページなどで注意喚起を行った。しかし、同様の事案は全国各地で発生していて、鉄道会社は対策に頭を抱えている。
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