著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(2)独ソからいいようにあしらわれた平沼騏一郎の弱さ

公開日: 更新日:
満州国承認問題に関する枢密院の審査委員会に出席する(右から)荒木貞夫陸相、委員長の平沼騏一郎枢密院副議長、内田康哉外相(1932=昭和7=年9月11日、日本電報通信社撮影)

 林銑十郎の後を継いだ第1次近衛文麿内閣、その後が平沼騏一郎であった。この平沼もまた首相の器だったろうかとなると、疑問を呈さざるを得ない。いくつもの疑問があるのだが、最大の疑問は、平沼は天皇に嫌われていたのではないかという点にある。昭和7(1932)年5月に起きた五・一五事件は結… 

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