著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(57)告げ口社会が生んだ「国民は無色」

公開日: 更新日:
戦時中の警視庁。ここから特高警察が始まる。(1931=昭和6=年8月、桜田門前、日本電報通信社撮影)

 戦時下で、ウラの言論とオモテの言論の違いを明確にするのが特高警察の逮捕状況を記録した文書である。これによると「平和」とか「自由」、さらには「戦争反対」などの語を用いた会話を交わすと、流言飛語の罪や戦時行為の妨害などで検挙されたり、逮捕留置されることになる。例えば、「日本軍が勝っ… 

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