巨人「第2次由伸政権」誕生なら前途多難…DeNAに3年連続CS敗退、監督経験者3人の“トロイカ体制”へ
田中将の現役続行は脆弱さの表れ
巨人は先発投手陣も苦しかった。規定投球回数に到達したのは左腕の井上温大のみ。山崎伊織は右肩の故障でほとんど二軍。エースの戸郷翔征も故障と不振で二軍暮らしが続いた。期待されたウィットリーら助っ人勢も故障などで総崩れ。終盤戦まで一軍でフル回転したのは、守護神のマルティネスだけだった。
秦氏が続ける。
「私がキャンプの取材に行った際、首脳陣は『ウィットリーなど、今年の外国人投手は実力者ばかり。みんな2ケタ勝ちますよ』と自信を見せていたのに、助っ人たちはどこへ行ってしまったのか……。ドラ1の竹丸和幸が1年を通じてフル回転したのは立派だが、新人が開幕投手を務めないといけないのは駒不足の証拠。田中将大が現役続行と聞きましたが、来年もまだアテにしないといけないのは、先発陣が脆弱だから。今季はリリーフ陣の奮闘で2位に入りましたが、マルティネスやセットアッパーの田中瑛斗をはじめ、救援陣は軒並み登板過多。疲労は蓄積するので、来季は故障やなんらかの影響が出ることが予想されます。広島の森下暢仁と床田寛樹のFA補強に乗り出すというのも、それだけ台所事情が苦しいからでしょう」
そんな巨人は来季、新体制でV奪回に挑むことになる。監督の最有力候補は、OBで16~18年に監督を務めた高橋由伸氏(51)である。さらに阿部前監督が球団の編成部門に復帰する。橋上監督代行はヘッドコーチか野手総合などの要職で残留が濃厚だが、前出の秦氏が言う。
「由伸は監督歴3年と経験が浅く、ブランクが8年もある。阿部前監督の球団復帰も由伸政権を支えるためでしょう。いわば代行を含めて3人の監督経験者が分担して組織を運営する『トロイカ体制』のようなイメージです。新監督にとってはやりにくい面も出てくるはずです。選手の過渡期で苦しんだ前回のような、補強に頼ったひずみによる暗黒時代にならなければいいのですが……」
2度目の由伸政権も前途多難のようである。


















