阪神幹部の「巨人が優勝、ウチは2位でええ」は本当だった! “偉い人たち”の仰天ソロバン勘定
人と会うといまだによく聞かれることがある。人というのはタイガースのオールドファンである。
「阪神の偉い人が、うちは巨人と優勝争いをして、最後は巨人に優勝してもらって2位でええ。優勝したら選手の給料上げなあかんから2位でええんや、と言うてたという話は事実? だれかの作り話? どっちでっか?」
昭和40年ごろの話である。
偉い人とは虎の親会社の役員をいう。2位でええ、という話は噂という風に乗って多くに知られ、顰蹙を買い、格好の酒の肴になった。
結論から言うと、「2位でええ」は本当である。
あの頃のある夜、阪神に監督人事の動きがあり、夜討ちをかけた。「2位でええ」と言ったとされる張本人の役員宅の居間。監督人事には口も堅いが、雑談をふると案外、気を許してくれる。
「2位でええ、の話かいな。ま、半分は冗談やな。しかし、半分は、だな」
「残る半分は本当ってことに?」


















