松尾潔のメロウな木曜日
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未来の世代から大切な何かを前借りするような小狡い生き方をしていないか、したくないよねと確かめあった。
♪恋人よ、これが私の一週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆木曜(12月5日) ラインキューブ渋谷(渋谷公会堂)で『島津亜矢年忘れスペシャル2024』。〈歌怪獣〉の異名をとる彼女が、…
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7年前にも読んだ論説の一字一句が、いまのぼくにはリアルな説得力を増して迫ってくる。
11月の兵庫県知事選挙をめぐる論議が過熱している。むろんその中心人物は斎藤元彦知事だが、彼の支援を明言して同選挙に出馬した立花孝志・NHK党首や、斎藤知事の選挙活動に関わったPR会社「merchu」…
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映画「どうすればよかったか?」の重厚な後味…藤野家に起こったことは他人事ではない
今年最もずっしりとした後味を残すドキュメンタリー映画である。 観る前からその予感はあった。いや、予感があったからこそ、ふだん映画は劇場で観ることにしているぼくもめずらしく試写会場に足をはこん…
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大島新監督が『総理を目指した人たち ~2024 二つの党首選から見えたこと~』で活写した〈よりマシな地獄の選択〉
先の日曜(11月17日)の深夜、日本テレビの老舗枠『NNNドキュメント』で「総理大臣を目指した人たち~2024 二つの党首選から見えたこと~」が全国放送された。ぼくは録画とあわせ2回観た。理由は単純…
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久しぶりの韓国ソウル。2時間ちょっとという飛行時間の短さは、つまりは近さである
ソウルに行った。 ずいぶんと久しぶりである。前回はいつかと記憶をたどれば、2015年の秋に韓国人男性アイドルグループINFINITE(インフィニット)のレコーディングで行ったのが最後。それま…
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クインシー・ジョーンズとの極私的な思い出…27歳での初対面で「おい、若造!」と大声で吠えられた
投票日前夜、カマラ・ハリスが副大統領職公式Xアカウントで最後にポストしたのは、ツーショットを添えた故人への追悼メッセージだった。11月3日、米音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズが亡くなった。…
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票をつかむ言葉は、世論を動かす言葉と似て非なるものかもしれない
先の日曜(10月27日)の第50回衆議院選挙については、すでに多くの識者の言葉が出尽くした感がある。ましてやぼくみたいな政治素人が解説できるようなことが残されているとも思えないが、誰もが語る権利を有…
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ジャニーズ性加害問題は組織犯罪。喜多川ひとりを悪魔化して属人的問題に帰することは、巨大な性犯罪の矮小化につながる
目前に迫った衆議院選挙について語りたいのだけど、この1週間で旧ジャニーズ児童性加害問題に関して大きな動きがあったので、まずはその話から。 前回の本連載で、先週水曜(10月16日)にNHK稲葉…
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NHK、旧ジャニタレ起用再開のサスガ!「われわれは疑惑の風化に麻痺しすぎ、無自覚すぎではないか」
NHKが旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)のマネジメント業務などを引き継ぐ「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの番組起用を再開する意向を、稲葉会長が定例会見で明らかにした。故…
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田嶋陽子『わたしリセット』を読んで痛感…ぼくは彼女のこと、ちっともわかってませんでした。
大学時代のぼくは学外での音楽の仕事に意識とエネルギーの大半を使っていたせいで、いま内容を克明に憶えている講義は残念ながらほとんどない。じつにもったいないことをしたと後悔は尽きないが、わずかながら例外…
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ビヨンセのピッチ高めの歌声が聞こえてきそうな夜。狂気の沙汰に酔いから覚めた。
♪恋人よ、これが私の一週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆木曜(9月26日) ビルボードライブ東京の音楽イベント「松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~」を2日後に控え、その準…
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人生に必要なコト・モノのほとんどはR&Bというゲーム(でありビジネス)から学んだ。
今年6月、一度かぎりの予定で2年ぶりに復活した音楽イベント「松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~」。そのとき、2019年11月に同イベントが始まって以来最多となる参加者数を記録したのを受けて、…
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RKBラジオはぼくに自由をあたえてくれた。何がって、〈言論の自由〉を――。
2年半にわたり生出演を続けてきた福岡RKBラジオの朝ワイド番組「田畑竜介グローアップ」を降板することになった。番組スタートは22年3月末、本連載が始まる5ヶ月前。健在だった安倍晋三氏が首相在任中と変…
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小泉今日子×小林聡美『団地のふたり』を観て考えたこと
小泉今日子と小林聡美のダブル主演ドラマ『団地のふたり』が今月1日からNHK BSで始まった(日曜午後10時・全10回)。両者が一昨年に共演した向田邦子原作の舞台『阿修羅のごとく』は大評判となった。チ…
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「日本の芸能史の素性の後ろめたさを、歴史の中でどう受けついでいくか」という〈予言〉の重み
今回で連載も100回目。ご愛読に感謝しつつ、ぼくがヒーローと仰ぐ方の近刊をご紹介したい。8月最後の土曜(8月31日)、有楽町アイマショウで早見優ライブを楽しんだあと、隣りの席で観ていた音楽評論家のス…
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医者で文筆家の木村知さんと再会…最新刊『大往生の作法』に痺れ「人生の達成」を感じた
8月も終わりである。かつてそれは〈夏の終わり〉とほぼ同義だったが、いま8月が終わったからといって半袖のシャツをしまい込む人は皆無だろう。それでも毎年この時期になると〈区切りのような何か〉を感じてしま…
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夏は“死の匂い”を求めて本を選ぶ…白石一文「Timer 世界の秘密と光の見つけ方」には圧倒された
夏は死の匂いがする。 この国に生まれ育った者にとって、死を最も身近に感じる季節は8月ではないか。お盆。精霊流し。敗戦……根拠ならいくらでも挙げることができる。だが最大の理由は、いつまでも続く…
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クリストファー・ノーランと野田秀樹 ふたりは鳴き声を異にする〈炭鉱のカナリア〉どうしなのかもしれない
先週金曜(8月9日)、長崎市では平和祈念式典が挙行された。1945年のこの日にアメリカ合衆国が長崎に原子爆弾「ファットマン」を投下して、今年で79年が経つ。ファットマンこそは〈最後の核兵器〉だ。当時…
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イスラエルを明確に批判した広島県知事。同国大使の表情を被せて大写しにしたNHKの英断よ!
♪恋人よ、これが私の一週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆木曜(8月1日) 「第2回ひろしま国際平和文化祭(ひろフェス)」の開会式出席のため、早朝の品川駅へ。〈ひろフェス〉と…
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R&B愛好者の底力を感じた3日間。「いま本当にパリでは五輪なんてやっているのか?」という疑問が…
R&B/ソウルミュージックの世界で、その名前が絶対的なグッドデザインマークを意味する米プロデューサー・チーム、ジミー・ジャム&テリー・ルイスが、さる7月28日(日)から3日間連続で計6回のライブをビ…