松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」
伝説のアスリートに聞くシニアスタイル。3人目は「ミスターラグビー、ミスタースタンドオフ」といわれた松尾雄治さん(72歳)をお招きしました。松尾さんといえば、動物的勘ともいえる変幻自在のパス回し、正確なキック、突破力は多くの読者の記憶に染みついていると思います。松尾さんの現役時代はケガとの闘いでした。引退後はスポーツキャスターなどで活躍されましたが、昨年11月、脳梗塞を患いました。まずは、そのお話から伺いました。
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──脳梗塞はいつ、どこで?
「昨年11月、多摩地区のゴルフ場です。朝、ロッカールームで鍵を挿そうとしたら入らない。僕はここのメンバーで使い慣れているはずなのに、挿さらない。なんでだろうな、と思っているうちに意識が遠のいて、そのまま倒れてしまったんです。次に目覚めたときには病室のベッドの上で治療が終わっていました。後で聞いたら、すぐに仲間が近くの町田市内の病院に運んでくれたんです。倒れて1時間後には処置、治療が始まったそうです。おかげさまで後遺症がなくて済みました」
──それはよかったですね。いま、両手、両足に不自由はないですか? 指で丸をつくることもできますか。
「こうですか。できます。できます」
──片足立ちは?
「それもできます」
──治療とリハビリはどれくらい?
「外科手術ではなく、太ももからカテーテルを入れて薬を注入して、脳の血栓を溶かしたようです。運ばれた病院に1カ月くらい入院していました。最初はボーッとしていて体全体がだるかったですね。でも、普通にしゃべれたし、手足も動きました。入院して2週間くらい経つと、リハビリが始まったんですが、脳梗塞のリハビリというより、2週間も寝たきりだと足腰がものすごく衰えるんですね。歩行訓練から始めました。その後、原宿のリハビリテーション専門の病院に移り、10日間くらい入院し、最後は自宅近くの日赤病院です」
──それまで持病はあったんですか?
「2年くらい前に不整脈だと言われて、脈が時々飛ぶなという自覚症状はありました」
──すると、心原性脳塞栓症のようですね。幸い、梗塞が大きくなる前に脳血流が再開できたんですね。私はリハビリの専門医になる前は脳卒中治療が専門の脳外科医でした。いや、本当に運が良かったと思います。今後は再発予防治療が必要ですね。血液をサラサラにする薬は飲んでいますか?
「飲んでいます。それと、最後に入院した日赤病院では不整脈を防ぐためにまたカテーテルを入れて、心臓の弁膜を焼きました」


















