金子勝の「天下の逆襲」
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この国は粉飾決算の3代目バカ社長がサラ金通いで宴会状態
国交副大臣の「忖度」発言問題が追及された4日の参院決算委員会で、安倍首相の取り巻きのひとり、西田昌司議員の質問があった。 右派である西田議員がMMT(現代金融理論)を引きながら、「自国通貨で…
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統一地方選 地方衰退が安倍1強を補強する現状の打開策は?
19回目の統一地方選が始まった。だが、41道府県議選(総定数2277)では29.0%が無投票当選する見込みだ。前回2015年は21.9%で、過去最高を更新する。これは安倍1強の結果であるとともに、原…
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日本経済は崖に向けて突っ走るブレーキの利かない車だ
内閣府は7日、景気動向指数の1月の基調判断を従来の「足踏み」から「下方への局面変化」に修正した。当然だ。機械受注は3カ月連続マイナスとなる見通しで、輸出減も昨年後半から続いている。日銀はもはや、なす…
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景気後退へ…地方選、参院選を前に安倍首相は何をイジる?
日本経済がとりあえず持ってきたのは、アベノミクスの効果ではなく、中国の先端産業育成政策「中国製造2025」によるものだった。 政府発表のGDPの数字も極めて怪しいが、その怪しい数字をもってし…
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統計改ざんでも隠せない 自民党支配というレジームの終焉
安倍1強と言われて久しい。多くの人々は60年間にわたる自民党のブランディングに幻想を抱いているからだ。だが、実は、戦後の自民党支配というレジーム自体は終わりに向かっている。 戦後の自民党政治…
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「安倍さんしかいないのかなぁ」は無力化ポピュリズムの罠
ポピュリズムが世界を席巻している。トランプ米大統領が代表格だが、その主張は安倍首相にも通じる。しかし、安倍のポピュリズムは大衆をあおって動員するタイプではない。安倍は弁舌で聴衆を引きつける能力がない…
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産業衰退どん詰まりに襲い掛かる円高・貿易赤字拡大の悪夢
世界経済の変調とともに、円がじわじわ上昇してきた。ドル円相場は昨年末に110円を切り、先週末は一時107円台に突入した。懸念されるのは貿易赤字の継続だ。 2008年のリーマン・ショックで急激…
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政権と一体化 日銀のインチキ信用創造とバブル経営の顛末
当初予算としては過去最大の約101.5兆円に上る2019年度予算案が閣議決定された。安倍首相は「経済再生と財政健全化を両立する予算だ」と大宣伝しているが、この予算案にはカラクリが隠されている。 …
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悪法を次々…安倍サンは国会も選挙もない国に変えたいの?
三菱重工がトルコへの原発輸出断念に追い込まれた。日立製作所による英国への原発輸出も、安倍政権が政府保証をつけても中ぶらりん状態だ。米ゼネコン大手のべクテルが撤退し、プロジェクトは事実上頓挫した。にも…
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米中戦争で欧州混乱 リスク発現懸念高まる2019年世界経済
2019年は世界経済のリスクが発現するかもしれない。米国の株価はついに年初の水準に逆戻りした。アップルの生産縮小の見通しで株価下落が起きたが、住宅指標やエネルギー価格の下落、消費の不調も表面化してき…
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アベ外交に目をつむり…トランプ暴走でロジック歪める異常
トランプ大統領の信任を問う米国の中間選挙で、上院は共和党が過半数を維持したが、下院は民主党が勝利した。トランプは早速、下院で主導権を握った民主党によるロシア疑惑追及に備え、セッションズ司法長官を更迭…
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政策失敗でネタ切れ 鳴り潜めた安倍政権のスローガン政治
ようやく臨時国会が始まったが、安倍首相は所信表明演説からコケている。“やってる感”を演出してきたスローガン政治が、“ネタ切れ感”に変わったからだ。世論の半数超が反対する改憲案の国会提出をわめく前に、…
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金融危機再来でアベノミクス「見せかけ景気」は剥げ落ちる
10月11日の世界同時株安で市場に衝撃が走った。株価暴落は今年2月に続いて2度目のことだ。8月10日には、米国の対トルコ経済制裁をきっかけに新興国の通貨暴落が起きた。市場のボラティリティー(株価変動…
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“やってる感”で糊塗も限界 成果ゼロで惨めな「安倍外交」
9月26日の日米首脳会談で、安倍首相はトランプ大統領から農産品を含むすべての関税について2国間交渉入りに押し込まれた。安倍は「FTA(自由貿易協定)とは全く異なる」と強弁し、限定的なTAG(物品貿易…
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原発外交、領土交渉…自民党は3代目に身上をつぶされる
間もなく自民党総裁選の投票日。それにしても、3選を狙う安倍首相の振る舞いは目に余る。日本列島を相次いで襲った自然災害を選挙戦に利用しているからだ。 そもそも安倍は、対抗馬の石破茂元幹事長との…
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障害者雇用は安倍政権「1億総活躍社会」の“一丁目一番地”
障害者雇用の水増し問題は中央省庁の約8割に広がり、その数は3460人に上る。地方自治体でも横行しており、人数はさらに膨らむだろう。森友学園問題では財務省が公文書隠蔽や改竄に走り、国交省もグルだった。…
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中央銀行の役割崩壊 日本銀行「3つの政策手段」が機能不全
いまや日本銀行は中央銀行としての役割を壊してしまった。教科書的に言うと、中央銀行は、銀行の決済システムの中枢にあって、3つの政策手段を行使して金融政策を実行する。 1つは、政策金利を通じた金…
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異次元緩和に限界…「金利急騰」市場に翻弄される黒田日銀
海外の金利上昇の下でも無理な「異次元緩和」を続けてきた黒田日銀が、いよいよ「市場」に翻弄され迷走を始めた。日銀の「金融政策決定会合」が開かれた7月30日、31日を挟んで日銀を試すように金利(国債利回…
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エネルギー政策は支離滅裂で…カジノが成長戦略の安倍政権
先週で通常国会が閉会した。しかし、これほど議会制民主主義の劣化をあらわにした国会はなかった。 モリカケ疑惑は、決定的な証拠が次々に出てきたのに、昭恵夫人、加計孝太郎氏らの証人喚問は拒否され、…
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国債が売れず…ついに売買不成立が今年6回目の異常事態
国債市場に異変が起きている。7月4日、長期金利の指標となる「10年モノの新発国債」は、値がつかず取引が成立しなかった。売買が成立しないのは今年になって6回目だ。 売買の不成立は、2001~1…