新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした
それを言っちゃあ、おしまいよ──。日本ハムの新庄剛志監督(54)の言葉を聞いて、これはいかん、と思った。
4月29日の西武戦。0-3と完封負けを喫した試合で、守備陣にミスが出た。1点ビハインドの五回無死一塁の場面。相手の投前犠打で一塁ベースカバーに入った二塁手カストロが落球し、ピンチを広げて2点を奪われた。お粗末なプレーではあったのだろうが、試合後の新庄監督の反応はいただけなかった。
「ちょっとうまい中学生でも捕れてた。あれはいかん。教えようがない」
翌日の新聞でコメントを知り、チームが波に乗れない一因がわかる気がした。
就任4年目の昨季は2位。優勝したソフトバンクに食らいつき、今年こそは優勝、と監督も選手もその気になって今季を迎えた。が、7日現在、首位のオリックスに6ゲーム差の5位。12球団ワーストの28失策を記録するディフェンスのもろさが指摘される。
エラーをしようと思ってする選手はいない。ミスをすれば、次は大事に大事に、と思う。そうやって積極性や大胆さを失い、動きが硬くなる。フットワークが使えなくなり、またエラー……そんな悪循環に陥ることがあるが、そこへ監督やコーチが言葉で追い打ちをかければ、選手はもうミスはできないといよいよ動きが硬くなってしまう。ましてや、メディアの前で傷口に塩を塗るような言動は絶対にダメ、と私は指導者時代に肝に銘じてきた。苦言を呈する代わりに、次もチャンスを与えて、“一度の失敗で見切るようなことはせん。思い切っていけ!”と無言のメッセージを送ってきたつもりだ。
新庄監督も2022年の就任以来、ノビノビと選手の能力を引き出し、優勝を争うチームをつくり上げたと好感を持っていたが、選手をやり玉に挙げる言動が増えてきたのが気になっていた。
開幕直後には、ベースカバーが遅れた投手の柳川大晟に「プロとして恥ずかしいプレーを見せてしまった」とコメントしていた。
日本ハムのチーム本塁打44本は、12球団でダントツ。派手な試合が多いが、言うまでもなく野球は投手を含めたディフェンス力の勝負である。マシンガン打線と言われた1998年の横浜ベイスターズも、ディフェンス力の勝利だと自負している。“教えてうまくなるような選手はプロにはいない”が私の持論だが、守備だけは別。誰よりも守備にこだわってきた新庄監督が、「教えようがない」などとサジを投げたら、ガッカリしてしまう。



















