日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

公開日: 更新日:

 今の人気を考えれば、当然の結果だろう。

 8日に発表された日本ハムの2026年3月期決算。主力である食肉事業に加え、球団のボールパーク事業が過去最高益を記録、事業利益は前期比60.7%増の683億円となるなど好調だった。

 新庄剛志監督率いる日本ハムファイターズは昨季、2年連続でリーグ2位と健闘。エスコンフィールドの年間観客動員数は223万2364人で、北海道移転後の最多記録となったことが大きい。

 日本ハムは、球団と球場を切り離して運営している。球場とその周辺エリアの運営、管理をする「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)」の25年12月期決算によれば、最終利益は前年から約19億円増の約49億円。一方の球団は選手年俸の増加もあって12億6200万円の純損失を計上したが(同年同期)、その赤字を補って余りあるほど、球場運営は儲かっている。

 日本ハムは22年まで札幌ドームが本拠地だった。「10億円はくだらない」(地元関係者)といわれる球場使用料、経費が重荷になっていた。

 22~24年の3年連続で12球団ワーストだった日本人選手の平均年俸(選手会調べ)はエスコン移転を挟み、チーム成績が上がるにつれて急上昇。昨年は9位(4062万円)、今年は5位(4964万円)とジャンプアップした。

 昨年のオフにソフトバンクを自由契約となった有原航平を3年総額15億円で獲得。主砲のレイエスの年俸は4億5000万円プラス出来高。1億円プレーヤーは計12人いる。破格の人件費を投下できるのは、球場のおかげでもある。

 日本ハムをはじめ、今のプロ野球阪神、ソフトバンク、DeNAのように球団や親会社が球場を所有する「自前一体型」の球団ほど儲かる構図になっている。一方、全国的な人気を誇る巨人は、本拠地の東京ドームに使用料を払う「賃貸型」。自前の球場がない分、経営規模は小さくならざるを得ない。

 巨人は長年にわたって12球団の稼ぎ頭だった。資金力に飽かせて大物選手をFAでかき集めていたのも今は昔。近年は他球団とのマネーゲームに敗れるケースすらある。時代は変わったものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし、寂しい」 球界に広がった“第2の朗希”への危機感

  2. 2

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  3. 3

    ドジャース大谷6年連続オールスタースタメンに暗雲…建国250周年の地元票が生む“フィリーズ包囲網”

  4. 4

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  5. 5

    阪神1位・森下翔太を英才教育 父親が明かす「マイホーム購入の判断も野球ありきでした」

  1. 6

    ドジャース大谷翔平「サイ・ヤング賞&首位打者」同時授賞に現実味 4年連続5度目のMVPは既定路線

  2. 7

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  3. 8

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  4. 9

    佐々木朗希がゴネた末の契約合意 この時すでに米挑戦は“既定路線”になっていた

  5. 10

    阪神・森下翔太がファンから「態度悪い」と非難されるワケ…球宴中間投票セパ最多21万票なのになぜ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希の選手会脱退に「情けないし、寂しい」 球界に広がった“第2の朗希”への危機感

  2. 2

    中傷動画疑惑に「ナメプ」連発の高市首相に大打撃! 共同通信の作成者証言報道を皮切りにメディア総攻撃開始

  3. 3

    中傷動画疑惑めぐる高市首相「虚偽答弁」の“証拠”出た! 木下剛志秘書の「回答書」公開され万事休す

  4. 4

    東京都内の選挙で自民また手痛い負け…「リベラル一掃を」と鼻息荒かった杉並区長選も暗い先行き

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    ドジャース大谷6年連続オールスタースタメンに暗雲…建国250周年の地元票が生む“フィリーズ包囲網”

  2. 7

    高市首相に疑惑炸裂で「茂木新総裁」が急浮上 キングメーカー麻生太郎氏とも関係良好、経験値の高さも折り紙付き

  3. 8

    トンチキアイドル枠独占のM!LKが“ポスト嵐”に急浮上! イケメンからインテリまで幅広く

  4. 9

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  5. 10

    紙切れ一枚でクビに…怒りに任せて野球用具すべてを詰め込んだバッグごと、ゴミ箱にぶん投げて球場を後にした