アンチジャニーズの逆襲が始まった…元SMAPマネジャーが狙う第一線復帰

「新しい地図」の草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾（左から）（Ｃ）日刊ゲンダイ

　創業者のジャニー喜多川氏がタレント発掘から育成、演出やプロデュースで力を発揮する傍ら、その姉のメリー喜多川氏がそうした裏の実務を仕切り、マスコミや芸能関係者に目を光らせ、タレントや事務所の威光を保ってきた。そうやって業界最大手の帝国は築かれたが、今やジャニー、メリー氏は鬼籍に入り、ジャニー氏の姪であるジュリー社長がワンマンで実権を掌握している。

「新生ジャニーズは、ジャニーさんのイズムを滝沢秀明氏が後継し、滝沢-ジュリー体制で船出したのですが、頓挫してしまいました。滝沢氏が去った背景にはジュリーさんとの不協和音があったとの見方が大勢です。滝沢氏の後任に井ノ原快彦が就きましたけど、演出もプロデュースも未知数で、一体誰が滝沢氏の代わりをやるんだって、内幕はしっちゃかめっちゃかだと思いますよ」（ある構成作家）

　事務所を去った退所組への不文律も薄まっている。元SMAPの3人組「新しい地図」に対し、番組起用を妨げるような働きかけがあった場合、独禁法違反につながると公取委からの注意がジャニーズにあったのが転換期であった。