小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ
東京都の小池百合子知事肝いり、築地市場跡地の再開発計画に波乱の予兆だ。理由の一つは、跡地に眠る江戸時代の遺構。「寛政の改革」を進めた幕府老中で白河藩主の松平定信が邸宅に築いた天下の名園「浴恩園」だ。
中心に大きな池や泉を据えた「回遊式庭園」で、水辺を歩きながら四季折々の草花や月を鑑賞できるのが特徴。京都市の桂離宮や金沢市の兼六園、東京・文京区の六義園と同じ様式である。
■高まる「名園保存」を求める声
浴恩園には「春風の池」「秋風の池」と名付けた2つの大きな池を配置。うち春風の池とその護岸の石積みなどが、再開発に向け都が実施した埋蔵文化財の予備調査により発掘されたのだ。さらなる本格調査と現地保存を求める専門家の意見は高まっている。
「約19ヘクタールと広大な築地跡地は、もともと江戸前期の明暦の大火後に埋め立てられた土地。武家屋敷、海軍施設、中央卸売市場と移り変わった経緯があり、明治の海軍は浴恩園の池を残した。関東大震災後に日本橋から魚市場が移転、池を埋め立てた際もその形を地下に保存する工事を行ったようです。文化的価値の高い池が、かなりきれいな状態で残っている可能性は高い」(都政関係者)


















