金融資産1400億円の承認欲求モンスター…号泣会見GMO熊谷正寿社長「命の砂時計」のムダ嫌う公私混同
「私のところにエスカレーション(報告・相談)されてこなかった」──。まるで他責思考と自己愛の塊だ。GMOインターネットグループが2日、不正アクセス問題を巡り、初めて会見した。2年前にシステムの脆弱性を認識しながら放置。問題発覚まで知らなかったと強調したのが、熊谷正寿社長(63)である。
謝罪会見の途中から「第2部」と称し、今回得た「知見」を説明する独演会を開始。話題は自身の経営理念に脱線し、感極まって涙を流しながら、30分超も熱弁を振るった。質疑では「命の砂時計」という迷フレーズを連呼。正面から答えず、「ちゃんとボタンを閉めて」と同席した社員を叱責する始末だった。
3時間半のロングラン会見で、注力してきたはずのサイバーセキュリティーの不備に加え、「この会社は大丈夫?」とガバナンス不全まで社長自ら露呈した形だ。
経営責任として月額報酬の30%を3カ月返上すると言うが、屁でもないだろう。昨年12月期の有価証券報告書によると、GMOからの報酬は年1億3100万円。その10%に満たず、1000万円にも届かない。
長野出身の熊谷氏は高校中退後、1991年に27歳で起業。95年から「ダイヤルQ2」を使ったネット接続サービス事業を展開すると大当たり。その後はM&Aの連続で有力な新興企業をGMOの傘下に収め、今年8月時点のグループ会社数は158社、うち上場するのは12社に上る。グループの総資産額は2.2兆円を超え、今やネット業界を代表する企業集団に成長させた。
「GMOの筆頭株主は、株式会社『熊谷正寿事務所』。熊谷氏の資産管理会社で、発行株式の33.27%を保有しています。熊谷氏は個人でも8.38%を持ち、株価は不正アクセスの発覚以降、約2割下落したとはいえ、時価総額は約3500億円。熊谷氏の現在の資産は、GMO株だけで1400億円を超える計算です」(市場関係者)


















