”金メダルかじり”の河村たかし市長を名古屋企業が敬遠 商工会主催行事から11社が協賛辞退していた

河村たかし名古屋市長（Ｃ）共同通信社

　河村たかし名古屋市長の“金メダルかじり”は、沈静化どころか、ますます波紋が広がっている。

　９月16日に開かれた名古屋市議会の本会議では、服部慎之助市議（自民党）の質問により、愛知県・名古屋市・名古屋商工会議所が主催する大規模な祭り「名古屋まつり」から協賛企業が11社下りたことが明らかになったのだ。日刊ゲンダイ記者も９月８日、名古屋市観光文化交流局に地元大手企業の協賛辞退について質問をしたが、市として協賛を募っている途中だったため、個別の企業についてははっきりと答えられないとの回答を受けていた。だが実際には、多くの企業が金メダルかじりが発端で、市への協賛を辞退していたわけだ。

　名古屋まつりは今年も例年どおり、10月中旬に開催される見通しだった。コロナ禍のため２年連続で中止が決まったばかりだが、トヨタ自動車はじめ52社が協賛予定だった。トヨタ自動車は所属選手の金メダルがかじられたとして河村市長を名指しで批判していた。