妻に先立たれた夫は「寿命30%短い」研究も…FPが勧める定年前に始めたい“ある習慣”
世間では、「老後破綻」「2000万円必要」「資産運用しないと危険」などの“警告”が溢れているが、実際には、60歳前後から幸福度は上昇し、働き方・人間関係・お金の使い方も「軽く」「楽に」なる人が多いと統計が示していると指摘するのが、ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏だ。
「老後は不安」というイメージの多くは“思い込み”に過ぎないという同氏が、新著『老後不安は「思い込み」が9割 60歳からのお金の不安が消える「減らない財布」の作り方』(青春出版社)で、「不安から解放される方法」「60代を軽やかに生きるコツ」「お金の心配を減らすシンプルな仕組み」を定年前後の読者に向けてわかりやすく提示する。(本文は、同著から一部引用、再編集しています)
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老後は、夫婦ふたりでゆっくり楽しく暮らす。これ、理想ですよね。とても幸せなイメージです。ただ、現実としてひとつだけ避けられないことがあります。
どちらかが、先に亡くなるということです。
平均でいえば女性のほうが長生きなので、夫が先に……というケースが多いとは思います。でもこれは本当に人それぞれで、どうなるかは誰にもわかりません。
ちなみに、私の場合は母が先に亡くなり、父がひとり暮らしをしています。まわりを見ていると、ちょっと興味深い傾向があります。夫を亡くしたあと、最初は落ち込んでいた奥さんが、しばらくすると元気を取り戻して、友だちと出かけたりしてイキイキしている。そんな姿、見たことありませんか?
実際、私の知り合いもそうでした。半年くらいは元気がなかったのですが、その後は外出も増えて、新しい人間関係もできて、楽しそうに過ごしています。
一方で、妻に先立たれた夫はどうかというと、これがけっこう心配なケースが多いんです。家にこもりがちになって、元気がなくなってしまう。妻を亡くしたあと、夫のほうもあまり間を置かずに……というケース。じつはこれ、感覚だけじゃなくてデータでも出ています。
アメリカのロチェスター工科大学の研究では、妻を亡くした男性は、同年代の平均より余命が30%短くなるそうです。逆に、夫を亡くした女性の余命はほとんど変わらない。
なぜこうなるのか。理由はシンプルで、「生活力の差」です。
妻の場合、料理・洗濯・掃除など、もともと日常的にやっていることが多い。夫がいなくなっても、生活のリズムは大きく崩れません。
でも、夫の場合はどうでしょう。いきなり、全部ひとりでやることになります。
「米ってどうやって研ぐの?」
「味噌汁ってどう作るの?」
「洗濯機ってどこに洗剤入れるの?」……こんな状態になりかねません。
そうなると、食事はインスタント頼み。掃除なども面倒で後回しにしてしまいます。
部屋はだんだん散らかっていく。洗濯も面倒なので、同じ下着を何日も着たり、1日中パジャマで過ごしたりすることになり、外に出るのも億劫になって、どんどん引きこもりがちに。
これでは、健康にも良くないし、楽しい老後とは言えません。
















