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髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

巨人・阿部監督の「現行犯逮捕」で警察と報道機関に感じる疑問

公開日: 更新日:

 5月25日の夜、衝撃のニュースが飛び込んできました。読売ジャイアンツ阿部慎之助監督が長女に暴行を加えたとして、警視庁に現行犯逮捕されたとの内容でした。数時間後に釈放されたとのことですが、今回の騒動の責任を取り、監督を辞任することになりました。

 今回の件でまず申し上げたいのは、被害者とされる阿部氏の長女への誹謗中傷は厳に慎まなければならないということです。阿部氏が監督を辞任する事態となりましたが、その責任を長女にぶつけるという二次被害を生じさせることはいかなる理由があっても決して許されません。

 また、児童相談所や警視庁の対応についても、一部批判の声が上がっていますが、少なくとも暴行の事実を把握した児童相談所が被害者の身体・生命等を守るために警察に通報したこと自体は責められるべきではありません。現行犯逮捕についても、要件及び逮捕の必要性(逃亡・証拠隠滅のおそれ)を満たしていたのであれば、やむを得ない判断だった可能性もあります。

 一方で、私が一番疑問に思っているのが、「今回の一件を報道する必要があったのか」です。逮捕報道から数時間後に釈放され、その後被害者である長女も通報したことを後悔している旨の声明を発表しています。そもそも警察は、逮捕された直後に急いで報道機関に発表する必要があったのか、報道機関も速報性のみを重視して報道する必要があったのかという疑問です。

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