観測史上最長更新「東京で37日連続の雨」本当に毎日降っていた? 意外に知らない「雨の日」の定義を聞いた
今年は夏の終わりから秋にかけて雨の日が多かった。東京都心では8月27日から10月2日まで37日連続で雨が観測され、約140年に及ぶ観測史上、最長記録を更新したという。
だが、この間、傘を必要とせず、本当に雨が降ったのか実感がなかった人もいるだろう。そもそも、天気予報では「雨」をどこで、どのように判断しているのか。意外と知らない「雨の日」の定義を聞いた。
まず、何分降れば「雨の日」になるのか。ウェザーマップの気象予報士・津田紗矢佳氏によれば、「パラッと一瞬でも雨が降れば『雨の日』にカウントされる」という。
また、雨は時間ではなく量で観測される。全国の気象観測地点(アメダス)では、「転倒ます型雨量計」という装置を使って雨量を測っている。
「2つのますがシーソーのようになっていて、1つのますに0.5ミリ分の雨がたまると、ますが倒れ、もう一方のますに雨水がたまるようになります。このため、雨量は0.5ミリ単位での観測になっています」
■実は「0.0ミリ」でもカウント
しかし、10月1日は最高気温30.0度、日照時間9.3時間で、天気概況も「晴一時雨」。日降水量は「0.0ミリ」だった。翌2日も同じく「0.0ミリ」と表示されていたのだ。
このように雨量が0.5ミリに満たない場合もあるが、どうやって判定するのか。
「そのときに活躍するのが感雨器です。上部のセンサーに雨や雪がつくと電気が流れ、『降水があった』と判定します。0.0ミリの雨は、『転倒ます型雨量計では0.5ミリに満たなかったけれど、感雨器で降ったことが分かった雨』となります。つまり、0.0ミリ(転倒ます型雨量計で観測できない、0.5ミリに満たないパラッとした雨を含む)以上の雨が37日連続で降ったということです」(津田紗矢佳氏)
なお、感雨器はすべてのアメダスに設置されているわけではなく、気象台など一部の観測地点に限られるという。
ちなみに都心の雨は、千代田区の北の丸公園にある気象測器で観測している。今回の長雨の原因をどうみているのか。
「都心としては最も長い記録となりましたが、今年は秋雨前線が長く停滞したことや、台風が多かったことなど、複数の要因が偶然重なったものと考えられます」(津田紗矢佳氏)
観測技術があってこその記録だったのだ。
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