記録的な「秋の長雨」でコメ収穫できず産地悲鳴…避けられぬ新米品質低下で米価さらに下落
降りしきる雨によって、各地のコメの収穫に支障が生じている。
気象庁は15日「北日本と東日本の日照不足と長雨に関する全般気象情報」を発表。東北南部と東日本太平洋側では、9月上旬から低気圧や秋雨前線、湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多かった。地域によっては、日照時間が平年の3割以下、降水量が平年の4倍以上となっている所が見られた。
中でも、関東甲信地方と東海地方では、9月上旬の旬間日照時間がそれぞれ平年の31%、30%と、1961年の統計開始以降、最少だった。さらに関東甲信地方では、9月上旬の旬降水量平年比が365%と、1946年の統計開始以降、最多だった。
つまり、9月上旬は天候不良が続き、晴れの日が極端に少なかったのだ。そのうえ、今後10日間程度は同様の天気が続く見込みで、気象庁は農作物の管理に注意するよう呼び掛けている。
この時期の多雨に頭を悩ませているのが、コメ農家だ。収穫がままならないというのだ。米流通評論家の常本泰志氏は、生産地で起きているトラブルについてこう話す。
「ベストタイミングで収穫できなければコメの等級低下につながってしまうのですが、雨の影響で作業が思うように進んでいません。イネが濡れたままコンバインを動かすと、目詰まりや故障が発生してしまいます。粘土質の土壌ならキャタピラーが埋まってしまうこともあり、脱出させるのに多大な労力がかかってしまう。雨のため、収穫したくてもできない状況なのです。また、イネが濡れた状態が続くと、稲穂が発芽してしまい規格外になってしまうほか、いもち病などの原因にもなる。こちらも、品質の低下は避けられません」

















