介護要らずの高齢者が増えても手放しで喜べない? 「働いて健康維持」の裏には深刻な生活苦が
働くことで健康を維持し、介護も不要となれば理想的である。しかし問題は、働く高齢者の多くは、生活が苦しく、収入を得るために働いているということだ。
内閣府の調査によると、仕事をする主な理由は「収入のため」が55.1%と最も多く、「体によいから、老化を防ぐから」は20.1%だった。また、厚労省の調査によると、高齢者世帯の55.8%が「生活が苦しい」と答えている。
物価高がつづくなか、年金の伸びを抑えられ、高齢者の生活は年々苦しくなっている。少しでも生活費を補おうと働いている高齢者が大半ということだ。
「物価高によって年金だけでは生活できず、働かざるを得ない高齢者と、将来不安から『働けるうちは働こう』という高齢者によって、働く高齢者が過去最多になっているのでしょう。なにしろ、高齢者の医療費の自己負担を3割にしようとするなど、政府は高齢者に自助努力を求めています。この先、日本は、いくつになっても働きつづける社会になっていくと思われます」(経済評論家・荻原博子氏)
いずれ、隠居、リタイアという概念もなくなるのではないか。
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