伊調パワハラ問題の背景 東京五輪で激化する教え子争奪戦

リオ五輪ではすでに師弟関係は破たん（右の田南部コーチはアテネで銅メダルを獲得）／（Ｃ）共同通信社

　平昌五輪で６個のメダルを取ったスピードスケートはかつて、実業団の派閥の影響でナショナルチームがほとんど機能していなかった。今回は、オランダ人コーチによる所属先の垣根を越えた３００日合宿が実を結んだわけだが、東京五輪が終われば、教え子のメダルを手柄にする「オレ、オレ」指導者が続出するに違いない。