ザ・タイガース
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【新譜ジャーナル】71年1月号からタイガース解散時の音楽シーンを確かめる
中野ブロードウェイにある、まんだらけに足を運んだ。 沢田研二が一時期住んでいたこともあるという中野ブロードウェイ。由緒正しきロックンロール・ビルである。さらには青島幸男も住んでいたというから、スーダラ・ビルでもある。 ...
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【KPOPガールズ!】からタイガース「世界はボクらを待っている」を思い出す
Netflixで配信されているアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』を見た。 「あぁ!私も見た!」という人と「何それ?」という人がパッキリと分かれそうだ。いややはり後者が多いかしら。 見るきっかけとなっ...
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【本橋信宏】の新刊で知る、加橋かつみに代わるタイガース新メンバー候補
本橋信宏の本にハズレなし。 日刊ゲンダイでも連載を担当している本橋氏だが、彼の新刊『昭和の謎』(大洋図書)がまた読ませるのだ。 副題は「二度と訪れないとんでもない時代への極私的回顧録」アイドルや漫画、テレビ、風俗、ビ...
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【瞳みのる】の「今のロックを形作っている」発言と、はっぴいえんどとの関係
たまには朝日新聞なんかに記事を書いたりする。 8月30日付朝刊の「ひもとく」というコーナーに、音楽評論家として「ロック批評の現在地」という記事を寄稿した。 7月に亡くなった音楽評論家・渋谷陽一の功績を認めながら、現在...
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【沢田研二小説】平安寿子『あなたがパラダイス』をあらためて読む
本棚を漁っていたら、懐かしい本が出てきた。平安寿子『あなたがパラダイス』(朝日文庫)。ご存じだろうか。これ「沢田研二小説」なのだ。 ──主人公は更年期をむかえた3人のジュリーファン。介護に追われ定年で自宅にいる夫が鬱陶しいまど...
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【TAMORI 80】再来週の誕生祭を前にして沢田研二と「タモリ」の関係を探る
かねて告知しておりました「TAMORI 80~勝手にタモリ80歳大生誕祭!!」の開催が再来週に迫りました。 タモリが80歳になる誕生日の前夜(8月21日夜)に、タモリの80歳を祝う誕生祭を、あくまで「勝手」に開催します。ミュ...
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【野球少年】沢田研二くんがもしプロ入りして同期「ベストナイン」に入ったら
沢田研二著・玉村豊男編『我が名は、ジュリー』(中央公論社)は読み飽きない。 この本、何がすごいって、中学時代の成績表や、1984年実施の人間ドックの結果まで載っているのだ。 1984年当時、沢田研二は36歳。人間ドッ...
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【照子と瑠衣】の風吹ジュンと夏木マリは本当にGS世代だったのか
NHK BSのドラマ『照子と瑠衣』がなかなか面白い。 中学時代に知り合った照子(風吹ジュン)と瑠衣(夏木マリ)が、お互い70代になって、閉塞した現実生活から突然、逃避行するというストーリー。 7月6日の第3回では、中...
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【岸部シロー】の「自虐ネタ」が堪能できるライブアルバム『A-LIVE』
同窓会ザ・タイガースのライブアルバム『A-LIVE』のCDは2枚組。Disc 2の#1『LOOK UP IN THE SKY』は、何と13分を超える長尺となっている。 実際に、そんな長い演奏だったのか。さにあらず。そのほとん...
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【ポリドール】という沢田研二のレコード会社には一体他に誰がいたのか?
ザ・タイガースからソロにかけて、1967年から1984年にかけて、沢田研二が契約していたレコード会社といえば、ポリドール。 でも、このポリドール、「沢田研二のレコード会社」という以外に、イメージがあまりハッキリしないと思った...
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【ジョニ・ミッチェル】を教えてくれたザ・タイガースの「アルバム」とは?
ジョニ・ミッチェルという、カナダ出身の有名なシンガー・ソングライターがいる。映画『いちご白書』(70年)の主題歌(=バフィ・セントメリーのカバー版)となった、ジョニの曲『サークル・ゲーム』は、世界一好きな曲の1つだ。 実は私...
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【エディ藩】が加橋かつみ脱退後、ザ・タイガースに入っていた「可能性」
元ザ・ゴールデン・カップスのエディ藩が亡くなった。死因は感染性心内膜炎。享年77。 カップスのギタリスト兼ボーカリスト。ギタリストとしては、ブルースからブリティッシュ物までも器用にこなし、グループサウンズ(GS)の中でも際立...
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【10 YEARS, ROMANCE ザ・タイガース写真集】で再度納得する「あの話」
連載で引用しようと思って、チャンスがなかった写真集である。奥付を見ると「1982年3月17日初版発行」「定価 2000円」「編 ザ・タイガース同窓会」「発行 第三書館」とのこと。 シングル『色つきの女でいてくれよ』、アルバム...
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三浦徳子の挑戦的な歌詞が30代の「ヤバい僕」を演出することに成功した
作曲=西平彰、編曲=白井良明という新作家陣に触発されたのだろうか。三浦徳子の歌詞も、かなり挑戦的なものとなっている。 歌われるのは、自分を愛してくれる女性がいるにもかかわらず「眠れない」「生きてない」、つまり満足できないとい...
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タイガースはアマチュア時代、スパイダースのファンクラブに入っていた
いくつか補足を。 この曲、ギターソロがいかにも唐突である。ニューウェーブ感のあるロックサウンドの中で、突然スパニッシュ風のアコースティックギターがソロを担当するのだから。 これには理由があった。はい、また出ました。本...
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「色つき」ちゅうのが…“意識高い系”だった母親の苦言にあえて反論する
作詞は前作「十年ロマンス」に続いて阿久悠。 「この『色つき』ちゅうのが嫌やなぁ」──当時、テレビで歌っているザ・タイガースを見て、私の母親が放った印象的な一言である。私の母親は中学校の社会科の教師。今で言う「意識高い系」の女性...
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メンバー5人がCMに登場する「直接的タイアップ」が最大のヒットに貢献した
今年もよろしくお願いします。 さて、ザ・タイガースのこのシングル。すでに何度か触れているが、1980年から85年における、沢田研二(「同窓会」ザ・タイガース含む)のシングルで、もっとも高い売上枚数を記録したものである。 ...