巻頭特集
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メディアが煽る同情論 「子殺し」元農水次官報道に違和感
「川崎市の児童殺傷事件が頭に浮かんだ。(長男が)他人に危害を加えてはいけないと思った」――。次官まで上り詰めた元エリート官僚の供述にメディアからも同情の声が上がっている。 元農水事務次官の熊沢…
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“やっているふり”で解決するのか どんどん荒む令和の世相
神奈川県川崎市登戸の路上で発生した20人に及ぶ無差別殺傷事件や、元農水省事務次官の熊沢英昭容疑者(76)が長男(44)の胸などを包丁でメッタ刺しして殺害した事件など、新元号「令和」に入って早々、凄惨…
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「このままでは野党は全滅」小沢一郎の予言はその通り
腐臭漂う安倍政権の内閣支持率がまた上がった。それも、説明のつかない高支持率だ。JNNの世論調査(1、2日実施)によると、内閣支持率は59.1%にアップ。前回5月調査から1.7ポイント上昇した。支持す…
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作り出したのは大メディア “外交の安倍”という亡国の虚像
いったい、どこが「外交の安倍」なのか。 政権の命運を懸けたはずの「北方領土の返還」は結局、失敗に終わってしまった。安倍首相は「私とプーチン大統領の手で必ずや終止符を打つ」と、大風呂敷を広げて…
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正気じゃないからやりかねない また解散権を弄ぶ安倍首相
「風という言葉には今、永田町も大変敏感だ」 「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」 まさか、「伝家の宝刀」を持っている張本人までもが解散風をあおるとは、開いた口が…
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桜田暴言が止まらない必然 根底に安倍晋三的家族観の醜悪
「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」――。失言バカがまた、やらかした。自民党の桜田義孝前五輪相が29日、千葉市で開かれた会合で少子化問題に言及。女性への出…
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国民も気づいた「空っぽ外交」 トランプ去って漂う虚無感
まるで「祭りのあと」のわびしさだ。トランプ米大統領夫妻への3泊4日「令和初の国賓」おもてなしが終わり、あの熱狂がつくづくアホらしくなってくる。 「世界のアオキ」を交えたゴルフ、“国技の伝統”を…
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歴史的転換の政治ショー 自衛隊はトランプの軍隊なのか
ゴルフ、相撲、晩さん会――と、嵐のような「3泊4日」のトランプ来日がやっと終わった。 さすがに世界のメディアは、安倍首相の卑屈な“接待外交”に呆れ返ったようだ。米テレビは「安倍首相の取り入り…
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まるで王様扱いのバカ騒ぎ トランプ実況TV局は狂ったか
「令和初の国賓」として1年半ぶりに再来日したトランプ米大統領の日本滞在は、27日で3日目。最終日の28日は宿泊先で天皇の見送りを受け、横須賀基地で海上自衛隊の護衛艦「かが」に乗艦してから帰国の途に就く…
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日本はどうしたのか 正気とは思えないトランプ“狂騒”<下>
新天皇の即位後、最初の国賓として招待されたことを、トランプは大喜びしているという。 それにしても、安倍政権による皇室の政治利用は、度を越している。毎日新聞(5月23日付)によると、安倍は「ど…
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日本はどうしたのか 正気とは思えないトランプ“狂騒”<中>
今回のトランプの国賓来日。日本の過剰なほどのもてなしぶりの一方で、「米国では『トランプの息抜き』程度にしか受け止められていない」(国際ジャーナリスト・堀田佳男氏)という。 日本への出発直前に…
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日本はどうしたのか 正気とは思えないトランプ“狂騒”<上>
いくら令和初の国賓とはいえ、ここまでやる必要があるのか――と思うほど、トランプ大統領に対する安倍首相の接待は、あまりに異様な光景と言わざるを得なかった。 26日の午前9時すぎ。青のジャケット…
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終身雇用崩壊なのに「死ぬまで働け」 “働かせ改革”の正体
「70歳まで雇用」「副業推進」「残業禁止」……と、安倍政権が“働き方改革”を次々に打ち出している。 とくに力を入れているのが、日本を「70歳まで働く社会」に変えることだ。安倍首相が議長を務める…
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気づいたらこんな惨状 「令和」を覆う安倍・菅ファシズム
〈安倍政権の国粋主義を象徴〉――。新元号「令和」が公表された際、こう報じた欧米メディアは少なくなかったが、戦前回帰の不穏なファシズムの空気が日本社会全体を覆い始めているのは間違いない。令和に入り、安倍…
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地方自治にもジワリ 静かに進む安倍・菅ファシズムの浸透
「発言が波紋を呼んだことを深く反省している。誠意をもって謝罪したい」――いやはや、驚いた。自民党神奈川県連の参院選決起大会で「令和おじさん」などと発言した黒岩祐治知事が、謝罪に追い込まれた。 …
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「同日選」自民圧勝 野党壊滅 安倍4選という悪夢の懸念
菅官房長官が、野党の内閣不信任決議案提出は解散の「大義」になると発言したことで、永田町では解散風が強まっている。 自民党の二階幹事長も「近頃、こんな風が吹きかけているように思いますから、あら…
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「大阪都構想」自公維が組む選挙冒涜とファシズムの前兆
大阪維新の会が政策の“一丁目一番地”に掲げる「大阪都構想」を巡る野合がかまびすしい。先月の入れ替えダブル選で大阪維新と対立し、惨敗した大阪の自民党と公明党が方針を百八十度転換。大阪維新にスリ寄り、都…
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なぜこんな議員が生まれたのか 丸山穂高的なるものの蔓延
北方領土を「戦争で取り返す」と発言して総スカンの丸山穂高衆院議員に対し、17日、日本維新の会や立憲民主党など野党6党派が「議員辞職勧告決議案」を共同提出した。自公は決議案に乗らず採決に慎重な立場なの…
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自己保身と選挙対策 炎上商法のトランプにへつらう醜悪
いよいよ来週の土曜日(25日)、トランプ大統領が3泊4日の日程で国賓として来日する。今月1日に即位した新天皇と外国首脳として初めて会見することになる。 ゴルフ、大相撲観戦、晩さん会……と、ト…
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年金破綻で「70歳まで働け」 問題は高齢者の居場所と待遇
15日に行われた「未来投資会議」で政府は、希望する人が70歳まで働き続けられるよう就業機会を確保することを「企業の努力義務」とする方針を示した。雇用継続や再就職のあっせんなど7つのメニューを設け、「…