横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた
国内FA権を行使した2001年オフ。11月7日に中日と3度目の残留交渉が終わり、その2日後、獲得に乗り出してくれた横浜の大堀隆球団社長と初めてお会いした。
「うちのチームにどうしても必要なんだ」とラブコールを受け、「必要とされている場所で活躍したい」と胸を打たれた。
自分が球団から必要とされているかどうか──。これが金額よりも最優先事項だったから大堀社長の熱意はうれしかった。
妻は「横浜にみんなで住もうよ!」とノリノリだった。その場で「お世話になります。家族からの了承ももらっています」と返事。でも、一つだけ引っ掛かることがあった。同席していた森祇晶監督から、まったくと言っていいほど熱意を感じなかったのだ。
大堀社長と森監督の温度差に違和感を覚えたまま、日々が過ぎていく。そんな折、新幹線に乗っていると、携帯に非通知の電話がかかってきた。誰だろうと不審に思いながら通話ボタンを押すと、なんと声の主は落合博満さんだった。
「おまえ、横浜に来るのか?」


















