著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ショートケーキ】エビデンスに基づいた健康的な食べ方

公開日: 更新日:

 クリスマスが近づくと、街のケーキ店に並ぶ真っ赤なイチゴのショートケーキは心を華やかにしてくれますね。日本ではクリスマスの定番として親しまれていますが、大正時代にアメリカのストロベリーショートケーキを参考にしつつ、日本の湿度や嗜好に合わせて軽いスポンジとやわらかなクリームへと改良したことが、現在の形の出発点とされています。

「ショート」という名称も「短い」の意味ではなく、「shortening=脂肪を加えて生地を軟らかくする技法」に由来し、日本独自の進化を経て生まれた洋菓子ということがわかります。

 ショートケーキは甘さと口どけの良さが魅力ですが、糖質脂質が多いため、つい食べすぎてしまうことがあります。そこで最近注目されているのが、「甘いものを上手に楽しむための食べ方」です。

 まず、多くの研究で効果が示されているのが、食物繊維を含む食品を先に少し食べる方法。いわゆるベジファーストです。もちろん野菜を食べることもひとつですが、例えばリンゴ、キウイ、ベリー類、ナッツなどを先に取ることにより、胃の中で水分を含んでとろみがつくられると、糖質の吸収がゆるやかになって血糖値の急上昇が抑えられ、続けて甘いものを欲しにくくなることが報告されています。

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