痴漢冤罪の恐怖…あなたの大ピンチは弁護士が素早く救う
満員電車で朝夜通勤するビジネスマンが常に抱える不安が「痴漢冤罪」だ。痴漢は決して許されない卑劣な犯罪だが、何もしていないのに疑いをかけられたらたまったものではない。何しろ日本の刑事裁判の有罪率は99%。たとえ痴漢冤罪で逮捕されて無罪を主張し続けたとしても、起訴されると状況を覆すことは非常に困難。
前科がついてしまうと仕事どころか、家族まで失うかも……痴漢冤罪で人生そのものが台無しになるリスクをはらんでいる。痴漢冤罪を描いた周防正行監督の映画「それでも僕はやってない」(2007年公開)は当時大きな話題を呼んだが、実は現在も状況は変わっていない。
では、もし電車内で突然声を上げられ、駅員や警察に突き出されてしまったら、どうしたらいいのか。いくつかの弁護士サイトを覗いてみると「逃げずにその場で痴漢をしていないことをしっかり主張する」「相手とのやり取りを録音」「目撃者を探せ」などのアドバイスがズラリだが、そうは言っても冷静に対処するのはなかなか難しい……。
そんな不安を払拭してくれる“痴漢冤罪保険”が、いま人気を呼んでいるのをご存知だろうか? ジャパン少額短期保険が販売している「痴漢冤罪ヘルプコール付 弁護士費用保険」だ。
保険料はたったの月額590円
仕組みを簡単に説明するとこうだ。
・スマートフォンに「ヘルプコール」利用画面をブックマーク登録(写真➁)。
・痴漢に間違われたら、画面の「すぐ弁護士と話がしたい」ボタンを押す。
・全国各地の提携弁護士に緊急メールと位置情報が一斉発信される。
・近くにいる弁護士と電話で相談できる、接見することも可能。
この保険には3つの契約者特典が付く。
【特典1】痴漢冤罪ヘルプコール(無料)
・事件発生後に発生した弁護士相談料や接見費用(交通費などを含む)が保険でカバーされる。
・ヘルプコールは保険期間内で1回のみ。利用可能な時間帯は平日7~10時、17~24時。土日祝と12/29~1/3は利用不可。
・弁護士から連絡が来るまでの平均時間は約4分。
【特典2】痴漢被害ヘルプコール(無料)
・痴漢にあったとき、すぐに弁護士にヘルプコールできる。
・利用回数や利用可能時間は【特典1】と同様。
・警視庁公認の防犯アプリ「Digi Police」には痴漢撃退機能付き。
【特典3】弁護士無料相談
・年3回まで無料で、弁護士にメールでの法律相談ができる(無料相談の範囲を超えると有料となるものの、その際は弁護士から事前に案内がある)。
・一定の条件を満たせば着手金割引が受けられる。
これで保険料は月額590円、年間プランなら6400円。
そして保険金額は以下のとおりだ。
・弁護士費用等保険金:最高300万円
・法律相談費用保険金:最高10万円
・個人賠償責任保険金:最高1000万円
同社がそれまで前例のない保険サービスをスタートさせたのは2015年。きっかけは一般応募のコンテストだったそうだ。ジャパン少額短期保険の杉本尚士会長に聞いた。
「私は職業柄、こんなこういう保険があったらいいな、突然のリスクを未然に助けられるような保険がないものかと考えていました。そんな時、当社も加盟する日本少額短期保険協会が行った、一般の方から新しい保険のアイデアを募るコンテストで、痴漢冤罪の保険が佳作を受賞したんです。当社は当時、ベンチャー企業的な保険会社でしたから、トライしてみようと考えたのです」
スマホにブックマークした「ヘルプコール」ボタンをクリックするだけで全国各地の弁護士に一斉の緊急メールが送信され、対応可能な弁護士からメールの返信が届くという画期的なサービスに対応する弁護士も、痴漢事件に強い事務所を選んでいるそうだ。
「刑事事件に強い弁護士事務所に固定費を支払い、個人弁護士も含む約130名で当番制での対応をお願いしています。東京、大阪、名古屋など大都市圏の加入者が95%ですが、インターネットで全国から加入できる保険ですので、全国対応できるネットワークを敷いています。利用可能な時間帯は、朝夜の通勤ラッシュ時に設定しました」(杉本氏)
いかに早く弁護士にコンタクトが取れるか
続いて「痴漢冤罪ヘルプコール」への対応経験がある弁護士にも話を聞いた。ベリーベスト法律事務所の巽周平弁護士だ。
「ヘルプコールしてきた人は、かなり狼狽しています。身に覚えがないのに女性に痴漢被害を訴えられて電車から下ろされ、駅員は男性側の説明もロクに聞こうともせず警察を呼ぼうとするなど、いわば四面楚歌ですから当たり前のことです。一方で女性や駅員、警察に説明すれば分かってもらえると考える人もいますが、時間のムダとなる可能性が高い。すぐに弁護士にコンタクトを取るべきです。ところが、日本人には欧米人のように『すぐ弁護士を呼ぶ』という意識はほぼ皆無。痴漢冤罪は、いかに早く弁護士にコンタクトが取れるかにかかっているのです」
朝の通勤時に痴漢を疑われて警察に連行され、弁護士にすがりたくても、事務所は開いていないことが大半。家族や会社からの連絡を通じて弁護士が接見できるのは、早くて当日夕方というケースが多いという。痴漢容疑ゆえ、家族や会社にも知られたくないからどこにも連絡しない人もいる。連絡がなければ勤める会社は無断欠勤だから、それだけでも社会的ダメージになる。こうした点でも、「痴漢冤罪ヘルプコール」で弁護士と速やかにコンタクトが取れるのは画期的だ。
「ヘルプコールではまず依頼人に、警察に移動を促されても『とにかくその場にいてください』と指示します。場合によっては、その後も電話を通話状態にしたまま、われわれ弁護士が依頼人に代わって警察と話をしながら現場に向かいます。依頼人にとっては、ヘルプコールのこうした点も心強いのです」(巽弁護士)
法務省の犯罪白書によると、迷惑防止条例違反の痴漢事犯の検挙件数は全国で3439件(平成26年)だが、被害届の提出されていないものも含めると、実際にはその数倍もの痴漢が起こっているともいわれる。働き盛りのアナタが痴漢冤罪に巻き込まれるリスクは、毎日すぐそこにあると肝に銘ずるべきだ。
「実際には痴漢をやっていない人が、被害者の主張や警察の誘導によって無実の罪を認めてしまったり、示談金を払うケースもあります。そういう人たちをいかに早く救ってあげるか、そして契約者の方の人生と、その方の家族や仕事を守る保険なのです」(杉本会長)
月額590円なのだから、もしもの「リスクヘッジ」として加入を検討してみてはどうだろう。