ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」
監督としてドジャースの佐々木朗希(24)、日本ハムの投手コーチとして大谷翔平(31)に関わったのが吉井理人前ロッテ監督(60)だ。2人が出場した2023年のWBCでは侍ジャパンの投手コーチを務め、チームを優勝に導いた。その吉井氏に佐々木や大谷、前回のWBCについて聞いた。今回は【佐々木朗希編】。(聞き手=日刊現代/崎尾浩史)
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──メジャー1年目の姿はだいたい想像通り?
「ええ。あんな感じだろうと。開幕2戦目の日本で投げて160キロを超えたときは、もしかしたらやるかなとも思いましたけど、あのときは目いっぱい投げてたんで。反動があるかなと思ってたら、ありましたね。健康なピッチャーでも春先からあれだけ出力上げてたら、5月くらいに一回反動がきますから」
──右肩のインピンジメント症候群はロッテ時代と同じだと。
「肩の関節内で骨や筋肉が擦れたり、はさまったり……2024年も検査で調べたんですけど、(異常が)出てこない。人によって出る人と出ない人がいる。でも、本人の中で何か症状があって、感じていたはずなので」
──球速が上がらなかったのはロッテ時代からですよね。
「24年シーズンがそうです。まず、肩のコンディションが悪かったのと、投げ方も少しおかしくなってた。特にランナーが出たとき、クイックになったときは、足を上げたときに骨盤、お尻が落ちてしまう。調子が悪い時はそれがヒドくなり、球威、制球、球の質が悪くなります。お尻が下がると、リリースが狂い、最後まで狂っちゃうんですよ、ピッチャーって。そこが一番大事なんです。それは本人もロッテのコーチたちもスタッフも分かっていたんだけど、なかなか直らなかった」
──最後のリリーフはどうでしたか?
「だいぶ改善されていました。ランナーなしのときはよかった。けど、ランナーが出ると骨盤が後傾するクセが出てた。特に連投したときは、そうなってましたね。原因が何か、なぜ、骨盤が後傾するのかは分からない。おそらく体力不足だと思う」
──具体的にはどこが不足しているのですか。
「たぶん筋力と筋持久力が足りないのかなと。パワーはある。なければ160キロも出せない。朗希は体の柔軟性で投げたいタイプなので、筋トレをすると、それが硬くなる、しなやかさが損なわれると思い込んでるんでしょう。けど、筋肉はエンジンです。同じ出力を出すにしても、エンジンが大きい方が消耗は少ない。筋肉の回復力につながってくるので、先発は特にそこが必要です」


















