私がロッテを率いる中で重要な役割を担ってくれた一人が井口資仁だった
就任1年目にシーズン3位から日本一を達成する過程で、重要な役割を担ってくれた一人が35歳のベテランである井口資仁(現ロッテ監督)だ。
ダイエーやメジャーを経て09年にロッテに入団。10年には、公式戦、ポストシーズンなど全160試合中159試合に「3番・二塁」で出場。打率.294、17本塁打、リーグ2位の103打点をマークした。44二塁打、112四死球はリーグトップで、得点圏打率も.340と勝負強さも発揮した。
数字による貢献はもちろん、他球団での素晴らしい経験を選手に還元してくれた。サブローや西岡ら後輩選手がいろんな相談を持ち掛けるチームリーダー的存在だった。
私も頼りにしていた。選手の考え方や心情を理解するため、何度か監督室に呼び、「連敗が続いているけど、雰囲気はどう?」「みんな前向きにやってます。大丈夫ですよ」という感じで、話をした。的確な意見はとても参考になった。
私はボビーが選手と積極的にコミュニケーションを図り、気持ちや体調の変化を感じ取ろうとしているのを目の当たりにしてきた。これを参考に、要所要所でグラウンドで選手に声をかけたり、食事を共にしたり、ときには監督室で1対1になって対話を重ねた。監督は、一、二軍の入れ替えや配置転換など、選手の野球人生を左右するような決断を下す。私は現役時代、首脳陣から事前に何の説明もなく開幕直前に二軍スタートとなったり、スタメン落ちしたことに憤慨したことがある。事前に一声かけてくれたら納得したのに……と、残念な気持ちにもなった。選手にはなるべく、自分のような思いをさせたくなかった。


















