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西村徳文野球解説者

1960年1月9日、宮崎県生まれ。右投げ両打ち。福島高(宮崎)、国鉄鹿児島鉄道管理局を経て、81年ドラフト5位でロッテ入団。プロ通算16年で首位打者1回、盗塁王4回。二塁と外野でそれぞれベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。97年現役引退後、ロッテでヘッドコーチなどを歴任し2010年監督就任。1年目にリーグ3位から日本一を達成した。16年からオリックスでヘッドコーチ、19年から監督を務め、昨季限りで退団。

胆石で緊急入院…18連敗中に現場復帰し、選手に頭を下げた

公開日: 更新日:

 何もできないことが心苦しかった。1998年、一軍内野守備走塁コーチに就任した私は、今でもプロ野球記録となっている18連敗を経験した。

 6月13日のオリックス戦に敗れて以降、7月8日まで一度も勝てなかった。私はその間、ほとんど病床にいた。胆石を患い、6月17日から入院。手術をし、現場へ復帰できたのは、17連敗目を喫した7月7日からだった。

 30歳を越えたあたりから、胆石に悩まされていた。ある年のシーズンオフ、夜中に突然、右横腹から背中にかけて激痛が走った。2時間ほど布団でのたうち回った。体質改善に効くというサプリメントや、石が小さくなるという薬草を飲んだりしたが、なかなか完治しなかった。

 骨折や靱帯損傷も痛いが、痛みは一瞬で、治るのを待つだけだからまだマシだった。胆石はいつ症状が出るかわからず、精神的につらかった。気配を感じた時は試合を休まざるを得なかった。40になる手前でパッタリと治ったけれど、チームが苦しい時期に入院せざるを得ず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

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