語り部の経営者たち
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ビズリーチ 南壮一郎社長<1>激しい環境変化を生き抜いた
高いビジネススキルを持つ即戦力人材の転職を支援し、一躍脚光を浴びているインターネット企業の「ビズリーチ」。働き方改革の旗手といわれている。ビズリーチを創業したのが社長の南壮一郎だ。 南の人生…
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東京スター銀行 佐藤誠治頭取<4>三井時代に来た大きな転機
佐藤誠治氏が三井銀行(現三井住友銀行)に入行したのは1989年1月7日。昭和最後の日だった。事務を1年ほどやってから、外資系企業の新規取引を開拓する業務に就いた。「新規の取引をとるのに苦労した記憶が…
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東京スター銀行 佐藤誠治頭取<3>目に入った三井銀行の文字
25歳という若さで東京貿易の広州事務所長に就いた佐藤氏。市場が開放された中国では、大きな商談が次々にまとまるようになっていた。 佐藤氏が手掛けていたのは日本から中国への機械の輸出。東京貿易が…
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東京スター銀行 佐藤誠治頭取<2>商社マンになり中国に赴任
高校時代に芽生えた新聞記者への夢を真剣に考えるようになったのは、佐藤氏が早大政経学部3年に在籍時のことだった。 「初めてホームステイで米国に行き、その帰りに大韓航空機でソウルに寄ったんです。光…
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東京スター銀行 佐藤誠治頭取<1>新聞記者志望の青年時代
日本で初めて預金連動型住宅ローンを手掛けるなど、斬新な戦略で注目される東京スター銀行。地方銀行のひとつだが、「地銀の枠を超えた銀行」と評される。このユニークな銀行を率いるのが、三井住友銀行の常務執行…
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カチタス 新井健資社長<8>東大応援団での経験があってこそ
中古住宅再販の最大手カチタスを率いる新井が、新入社員に対し、いつも言っていることがある。 「社長の仕事というのは2つあります。ひとつは戦略です。僕はコンサルタント時代に戦略を学んできたので、現…
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カチタス 新井健資社長<7>成長できる“土壌づくり”に腐心
中古住宅再販の最大手カチタスは、新井を社長に招聘した2012年には、業績不振にあえいでいた。 新井は、事業においては思い切った戦略を断行する一方で、社内のコミュニケーションと成長できる“土壌…
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カチタス 新井健資社長<6>仕入れ先を競売から空き家物件に
2012年、リクルートの注文住宅・リフォーム・リゾート部門の営業部長だった新井に、投資ファンドから、「やすらぎ(現カチタス)という中古住宅を販売する会社の業績が落ち込んでいるので、立て直してほしい」…
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カチタス 新井健資社長<5>リクルートで住宅事業を担当する
中古住宅再販の最大手カチタス。新井は同社に入社するまで、さまざまな仕事に挑んできた。 2004年、MBA留学から帰国すると、事業再生か新規事業どちらかの仕事に就きたいと、再就職先を探した。 …
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カチタス 新井健資社長<4>米国大手のコンサル会社に入社
中古住宅再販の最大手カチタス。同社を率いる新井は28歳のとき、都議選に落選したことなどをきっかけに政治から足を洗い、ビジネスの世界に戻ることにした。 最初は3年間の銀行員経験を生かそうと、金…
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カチタス 新井健資社長<3>銀行を退職して都議選に出馬する
カチタスは、中古住宅を買い取り、リフォームをして販売する事業を行う会社だ。同社を率いる新井は、高校時代から政治家を目指していた。 「今だったら社会的起業家などの選択肢もありますが、世の中を良く…
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カチタス 新井健資社長<2>上司が「お前は土下座したのか」
中古住宅を買い取り、リフォームをして販売する事業を行うカチタス。社長を務める新井は、もともとは政治家を目指していた。 高校、大学の頃にはリクルート事件や首相の女性スキャンダルなどが起こり、政…
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カチタス 新井健資社長<1>中古住宅再販で圧倒的シェア
カチタスは、全国に100店舗以上を展開する中古住宅再販の最大手だ。近年、成長著しく、2017年12月に東証1部上場を果たした。 一般的に、中古物件の取引は仲介が多い。その場合には個人間の売買…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<7>宅配ボックスの未来は
1986年に販売をスタートした宅配ボックスは現在、全国に3万台以上。しかも、今では宅配物の預け入れに限らない多様化を見せている。 サイクルシェアリングシステムもその一つ。電源付きボックスの中…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<6>配達作業時間の削減へ
住民の声を大切にしてきたフルタイムシステムの宅配ボックスは、時代の流れにも敏感に対応してきた。販売開始からちょうど10年経った1996年には、ボックスから宅配便を集荷・発送できるサービスをスタート。…
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フルタイムシステム原幸一郎社長<5>立ちはだかる役所の壁
原氏が「一番の転機だった」と語る出来事は1991年、滋賀県に住む女性からの一本の電話が始まりだった。 「たまたま僕が管理センターにおって電話を取ったら、その女性が『なぜ郵便小包は宅配ボックスに…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<4>大手が扱ってくれない
宅配ボックスを開発するにあたって、原氏がまず行ったのがアンケート調査だ。自社で管理する100カ所ほどのマンションに、宅配便に関するアンケートを取って回ったという。 「その結果、配達時間において…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<3>荷物預かり業務を開始
1968年、世界一周の旅から大阪に戻った原氏が就職したのはセメント会社だった。 「同志社の先輩がその会社におられて、僕に声をかけてくれたんですよ。高度成長期に加えて大阪万博開催に向けて盛り上が…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<2>一山当てて世界旅行へ
同志社大学を卒業後、原氏はアメリカに渡った。 「在学中に小田実さんの体験記『何でも見てやろう』を読みましてね。僕も世界一周したいと思うとったんです」 ちょうど原氏が大学を卒業する前年の…
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フルタイムシステム 原幸一郎社長<1>宅配ボックスを開発
年間42億5000万個。これは国土交通省が発表した2017年度の全国宅配便取り扱い個数である。しかも、このうちの2割が不在などを理由に再配達となっていて、輸送効率の低下といった社会問題を生んでいる。…