巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

公開日: 更新日:

 巨人阿部慎之助監督(46)の発言が波紋を呼んでいる。

《目先の勝利しか考えていないのかこの監督は》

《勝利を第一に戦うのは間違いではない》

《勝ちに拘るのは理解できますが、2軍から上がって来た選手をもう少しだけ辛抱強く起用して頂きたい》

 ネット上でも賛否が入り乱れているのは、13日に出演したラジオ番組でこのように言ったからだ。

「育てるって言っても、ジャイアンツの場合は勝たないといけない。育てると言ってたら多分、最下位になるんで」

「そこをファンの皆さんも理解していただかないと。やっぱり負けるよりは勝った方がうれしいですから。(一軍は選手を育成する)そういう場所ではないのを理解してもらって、勝つためにとこちら側は考えている」

 一連の発言を“育成放棄”と受け取ったファンも少なくないようなのだが、巨人OBの高橋善正氏はこう言う。

「一軍は勝利を追求し、選手育成は二軍に委ねるという考え方は、正論ではある。ただ、中長期的視野に立てば、これと見定めた若手・中堅選手に関しては、優先的にチャンスを与え、経験を積ませることで飛躍的に成長する可能性が広がるのも確か。そうやって戦力を循環しないと、常に優勝を争うようなチームはつくれない。一軍の監督にはそうした視点も絶対に必要で、“育てながら勝つ”という難しい命題に挑む気概はやはり持っていて欲しい。私が投手コーチとして仕え、“地獄の伊東キャンプ”をやり切った第1次政権の長嶋茂雄監督にはその覚悟と我慢がありました。あのとき長嶋監督が『選手育成なんかしていたら勝てない』と言ったら、選手が必死になることはなかったでしょう。ファンも巨人というチームの明るい将来像を描けないのではないか」

 実際、ネット上には《信念の無い監督では巨人の再生は無理。ファンからすれば明日に繋がる敗戦は受け入れられる》《その為には失敗覚悟で新戦力を積極起用する必要がある。最悪は落ち目のロートルに頼って負けること、なんの可能性も生まない》《2~3年は我慢して下さい。その間はCS3位狙いで育成にシフトします。その代わり、黄金期を築けるチームをつくってみせます。なんて言ってくれたら、阿部慎之助のこと見直すのだが》などというコメントもあるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」