医者も知らない医学の新常識
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一刻を争う脳梗塞 救急車内の治療で後遺症が24%低下
脳梗塞の治療は一刻を争います。2005年から血管に詰まった血の塊を溶かす、血栓溶解薬(組織プラスミノーゲンアクチベーター)による治療が始まったからです。この治療により血栓が溶けて血流が再開すれば、ま…
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人はなぜ夜に甘いものを食べてしまうのか 脳科学専門誌で報告
夜遅く、あるいは寝る前に甘い物やカロリーの高いものを食べると、次の日の朝は胃もたれがしますし、夜はカロリーを消費しないので、内臓脂肪の増加や肥満の原因になります。そんなことは分かっているが、それでも…
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甲状腺ホルモンが低下すると腎臓が悪くなる?789人の解析結果
腎臓は体でいらなくなった物質を尿から排泄する働きを持つとともに、体の水や塩分の調整など、生命に直結した重要な働きを持っている臓器です。その働きが持続的に低下した状態を「慢性腎臓病」と呼んでいます。慢…
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認知症予防の「脳トレ」は仕事が一番!医学誌BMJに論文掲載
認知症の予防には何が一番有効でしょうか? 脳は使わないことによって老化が進む、という考え方があります。 たとえば、仕事人間の男性が、定年をきっかけにして認知症が急速に進行する、というのはよく…
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女性ホルモンが多い男性は血栓症のリスクが低い 専門誌が報告
男性は精巣から男性ホルモンが分泌され、女性は卵巣から女性ホルモンが分泌されます。しかし、男性でも産生された男性ホルモンの一部は、女性ホルモンに変換されているので、男性も常に少量の女性ホルモンを分泌し…
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スマホアプリは腰痛に有効か 米の内科専門誌に論文掲載
ぎっくり腰は、痛みで動けなくなることもまれではありません。本人にとっては、とても深刻な状態ですが、たいていは病院でレントゲンを撮っても、「特に異常はありません」と言われ、湿布や痛み止めが処方されてお…
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「サイクリング」は健康寿命を延ばす!? 米内科専門誌で報告
糖尿病の患者は動脈硬化が進行しやすく、脳卒中や心筋梗塞といった病気を起こしやすいことが知られています。薬で血糖値を下げることはできても、そうした動脈硬化の病気自体はなかなか減らないのが一番の問題です…
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コーヒーを飲めば不整脈が予防できる 米専門誌で最新報告
昔は不健康な飲み物の代表であったコーヒーですが、最近の研究により健康に良い効果が次々と報告されています。今では1日3杯程度のコーヒーを飲む習慣は、健康に良い生活習慣として世界中の専門機関においても認…
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糖尿病の人はダイエットすれば薬を減らせる 専門誌に論文掲載
糖尿病は生活習慣病の代表です。全身の血管に影響を与えるので、動脈硬化も進行して、高血圧にもなりやすいという特徴があります。そのため、糖尿病の患者さんは血糖を下げる薬ばかりでなく、血圧を下げる薬も一緒…
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新型コロナで痛風が増える? 医学誌ランセットも関連性を報告
新型コロナウイルス感染症は、まだ治まる様子がありません。昨年からこの新型コロナのために、私たちの生活は大きく変わりました。そして、おそらくはその影響で、今確実に増えている病気が痛風です。 痛…
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食事を変えると片頭痛が減る 海外一流医学誌が論文報告
片頭痛に悩んでいる方は多いと思います。片頭痛というのは頭の片側に起こる発作性のズキズキとした痛みで、脳の神経の部分的な炎症により起こるといわれています。発作の前には目の前にギザギザした光が見えたりす…
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高血圧の薬で認知症を予防できるのか 専門誌でデータ発表
高血圧も認知症も高齢者に多い病気です。この2つの間には、どのような関係があるのでしょうか? 高血圧の状態が長く続くと、動脈硬化が進み、その血管へのダメージは認知症の原因となります。一方で高血圧の治療…
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アミノ酸の取り過ぎが糖尿病の原因に ホルモン専門誌が指摘
疲労回復のために栄養ドリンクを飲む、という方はかなり多いと思います。栄養ドリンクにもいろいろな種類があり、その成分はさまざまですが、入っていることの多い成分の一つが「L―アルギニン」です。 …
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事故の骨折でも骨粗しょう症のように骨折を繰り返すしやすくなる
高齢化社会で問題となる病気はたくさんありますが、その中でも将来的な寝たきりのリスクになるのは、「認知症」と「骨粗しょう症」です。この2つの病気は決して無関係ではありません。認知症があると危険を体が察…
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太極拳がメタボに有効って本当なのか?米医学専門誌で報告
健康診断でお腹回り(腹囲)を測定するのは、それが内臓脂肪の量と関係があるからです。内臓脂肪が増えると、膨れた脂肪細胞からホルモンのような物質が産生され、それが血糖値を上昇させたり、動脈硬化を進行させ…
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糖尿病の薬が心不全にも効くのか? 世界的医学誌で報告
心不全とは、老化や不整脈、心筋梗塞などさまざまな理由で、心臓の働きが高度に低下した状態のことです。心不全の治療に特効薬はありませんが、最近、糖尿病に使用する薬の一部が心不全にも効果があるとして注目さ…
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多くの病気に関わる「肥満」のリスクは人種によって異なる
肥満は糖尿病など多くの病気の危険性を高める世界的な大問題ですが、実はその基準値は国によっても違っています。 肥満かどうかは、通常BMIという数値で判断しています。BMIとは体重(キログラム)…
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アルツハイマー型認知症は初期なら薬で治る? 医学誌で報告
認知症は高齢化社会の最大の健康問題です。認知症の治療薬の研究は世界的に進んでいますが、今のところ確実に認知症を治すような薬や治療は見つかっていません。 認知症の中で最も多いのは、アルツハイマ…
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「花粉症薬」と「胃薬」で運動効果が消失…ヒスタミンが関係
花粉症の時には鼻水を止める薬を使います。代表は「抗ヒスタミン剤」という、ヒスタミンという物質の働きを抑える薬。ヒスタミンは生体アミンと呼ばれる物質のひとつで、人間を目覚めた状態にする働きがあります。…
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推奨されている2週間以内の使用でもステロイドは危ない?
ステロイドという薬があります。これは正確にいうと糖質コルチコイドといって、体の副腎という場所から分泌されるストレスホルモンです。 このステロイドには炎症を抑える強い作用があるので、炎症を起こ…