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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

公開日: 更新日:

 育成枠も含めて116名が指名された今秋ドラフト。果たして、最も「得した球団」と「損した球団」はいったいどこか。

 ドラフト候補の球を実際に受けて取材するスタイルを確立した、「流しのブルペン捕手」こと安倍昌彦氏が掛け値なしで評価した。

 今回は、「損した球団」について。

  ◇  ◇  ◇

 損をした球団はヤクルトでしょう。

 今オフは正三塁手・村上宗隆のメジャー挑戦が決定的。三塁手を補強したいのはわかるのですが、3球団が競合した立石正弘(内野手=創価大、右右)ではなく、松下歩叶(内野手=法大、右右)を単独1位指名。絶対に三塁手を取りたいからこそ、松下にシフトチェンジしたのでしょうけど、ソフトバンクとは違い、余裕のなさを感じました。

 ましてヤクルトはウエーバー順で一番最初に2位指名ができた。1位にふさわしい選手を2人も取れるチャンスがあったわけですが、その2位では松川玲央(内野手=城西大、右左)を指名した。松川もいい選手ではありますが、4年時に肘を故障し、今でも遊撃を守っていないのが心配です。

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