第一人者が教える 認知症のすべて
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「BPSD」のひとつが幻覚や妄想 認知症の30~40%でみられる
「認知症の症状は、中核症状と行動心理症状に分類される」と、以前に紹介しました。行動心理症状は「BPSD」とも呼ばれます。 BPSDのひとつが、幻覚や妄想です。認知症の30~40%で何らかの幻覚…
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「いつか」「どこに」「だれか」がわかりづらくなってくる
認知症の「認知機能障害(中核症状)」には、前回紹介した記憶障害のほか、見当識障害、失語、視空間認知障害、遂行機能障害などがあります。「アルツハイマーは初期に記憶障害が目立ちやすい」といったことはあり…
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「認知機能の低下」とは具体的にどんな能力が低下するのか?
認知症について書かれたものを読んでいると、「認知機能の低下」「認知機能の障害」という言葉が頻繁に出てくることでしょう。本連載でも毎回と言っていいほど登場しています。では、そもそも具体的にどういうこと…
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オリーブオイルが豊富な地中海食で脳の前頭葉機能が改善
認知症リスクを下げるには何を食べればいいの──? これはとてもよく受ける質問。「アルツクリニック東京」が運営する健脳カフェやオンライン健脳カフェでも、認知機能と関わりの深い食事や栄養に関する知識を学…
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中年期の肥満はアルツハイマー型認知症のリスクを3倍上げる
「肥満」と「肥満症」。この2つは、現在、区別して捉えられています。 肥満は太っている状態を示す言葉。一方、肥満症は治療の対象となる「病気」。だから「肥満“症”」という名称になっているのです。 …
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認知症でみられる「アパシー」 自分にも周囲にも関心がなくなり何もやろうとしなくなる
前回に続き、「アパシー」に触れたいと思います。 アパシーは、自分のことにも周囲にも関心を持たなくなり、何もやろうとしなくなる状態。一見、うつ病と非常に似ています。 しかし、病態も治療…
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認知症でも脳に器質的変化があるとうつ症状が出やすくなる
「うちのおばあちゃん、以前は社交的で趣味も多かったのに、認知症になってからはうつっぽくなって、いろんなことに興味を示さなくなりました」 こんな内容の相談を受けることがあります。 脳に器…
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定期的かつ長期的な運動は認知機能に良い影響をもたらす
健脳カフェ、そしてオンライン健脳カフェでは、積極的に運動プログラムを取り入れています。 高齢者や体力がない人でも筋力向上ができる「ラクティブ」、認知機能と運動機能の向上を目指した「シナプソロ…
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オンラインで認知症の予防情報を発信 既存の対策とどう違う?
WHOが発表する12項目の認知症予防をもとにしたプログラムを実践する場として、東京・四谷に「健脳カフェ」を開設したのは2021年。運動、栄養、社会交流、ゲームなどを行うとともに、生活改善のアドバイス…