国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪
自民党内は石破首相のクビを巡る党内政局でテンヤワンヤだが、かつての「異端児」がおとなしい。河野太郎前デジタル相のことだ。
自民が28日開催した両院議員懇談会に河野氏も出席。石破内閣退陣や総裁選の実施を求める声が続出する中、途中退席し、記者を避けるようにそそくさと場を後にした。
河野氏は参院選の大敗を受け、党選対委員長代理の辞表を提出済み。27日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演した際、総裁選や次期幹事長ポストへの意欲を問われたが、「辞表を出している人間がそんな話をするのは不謹慎だ」とけむに巻いた。
過去3度の挑戦もあえなく散った総裁選で、まさか「4度目の正直」を狙うつもりなのか。デジタル相時代にゴリ押ししたマイナ保険証が、今でもどれだけ混乱を招いているか分かっているのか。ちょうど来月が“鬼門”だ。
国民健康保険の保険証は来月1日以降、有効期限切れを迎える。これを受け、厚労省は患者が期限切れの保険証や、マイナ保険証との2枚セットでないと使えない「資格情報のお知らせ」だけを持参するケースを想定。期限切れの保険証でも来年3月末までは受診できる暫定措置を決めた。
しかし、対象は今のところ国保の被保険者のみ。会社員などの被用者保険は今年12月以降に現行の保険証が失効するが、暫定措置のような扱いは定まっていない。
このままでは、期限切れでも「使える人」「使えない人」が出てくるが、さらにややこしいことに、マイナ保険証を持たない人に送付される「資格確認書」も保険者によって仕様が変わる可能性がある。