自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

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 28日開かれた大注目の自民党「両院議員懇談会」。参院選大敗について石破首相(自民党総裁)は陳謝したものの、「政治空白を生むことがないよう責任を果たしたい」と続投の意思を改めて明言した。マスコミを締め出した意見交換の場では、石破首相の責任や退陣を求める厳しい意見が続出したというが、発言者64人、異例の4時間半におよんだものの、石破首相を辞めさせるどころか、むしろ続投の意を強くさせ、「石破おろし」は不発だった。

 その兆候は懇談会の冒頭からあった。会場となった自民党本部8階のホールに空席が目立ったのだ。

 懇談会の対象は党所属衆院議員と参院議員。参院は、先日の選挙の当選者と落選者の両方が含まれる。少なくとも300人以上が対象のはずだが、「会場にいたのは実感として150人くらい」(中堅議員)。議決権のない懇談会を「ガス抜き」の場と見てパスしたのか、麻生太郎最高顧問ら重鎮が仕掛けている「石破おろし」に冷ややかな向きが少なくないのか。いずれにしても迫力に欠けた。

 加えて、発言者は中堅・若手ばかりだった。ベテランでは船田元衆院議員や復党した鈴木宗男参院議員が擁護論を展開した一方で、「石破おろし」を主導する側では、茂木敏充前幹事長と萩生田光一元政調会長は出席していたが発言せず、西村康稔元経産相と高市早苗前経済安保相は姿さえ見せなかった。

「ベテラン勢が中堅・若手をリモコンで操って、本人たちは表で発言するでもなく裏でコソコソしているようでは、『石破おろし』はトーンダウンしていくんじゃないか」(別の中堅議員)

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