梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側
「(先発ローテの)全員が坂本とコンビになっている。このまま坂本がフルということはないと思うんやけど、そのへんをどうするのか」
セ・リーグ首位を独走する阪神の捕手事情についてこう指摘したのは、岡田彰布オーナー付顧問だ。
藤川球児監督は後半戦に入って、これまで梅野隆太郎とコンビを組んでいた才木浩人、高橋遥人に、いずれも坂本誠志郎と組ませた。岡田顧問も「普通なら2人とも梅野で行くところ」と話したように、ここにきて坂本をレギュラーで固定する動きを見せているのだ。
「そもそも坂本の方が投手陣からの信頼度が高い」と、コーチ経験のある球団OBがこう続ける。
「もともと、リード面では投手をグイグイ引っ張るタイプの梅野に対し、坂本は投手の調子に合わせながら、良さを引き出すリードを心掛けている。守備力の低下も顕著。梅野はかつて2018年から20年まで3年連続ゴールデングラブ賞を受賞したものの、24年に右肩を肉離れするなど、盗塁阻止率は今年.278、昨年.216、一昨年.158と低調。一方の坂本のそれは、今年.324、昨年こそ.214だったものの、一昨年.355と安定しています。梅野のウリだった打撃も、今季は打率.198に対して、坂本は.259。梅野を重宝する理由が見当たらないのが実情。今季は最後まで坂本がスタメンマスクをかぶる機会が増えるでしょう」