正解のリハビリ、最善の介護
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医者が脳梗塞で失語症に…どんなリハビリで回復できるのか?
50代の男性医師、Cさんのお話です。 ある朝、起床してから、母親に贈るための“母の日カード”にメッセージを書こうとしました。しかし、「母の日おめでとうございます」と書くつもりが、文字がまった…
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重症の脳出血で高次脳機能障害や失語症が残っても復職できるのか
以前、当院でリハビリ治療に取り組んだAさん(男性・当時39歳)のお話の続きです。 Aさんは重症の「脳出血」によって右半身が完全麻痺となり、体の動作は全介助の状態でした。そこから当院で6カ月の…
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脳出血が重症で半身が完全麻痺でも本当に回復できるのか?
かつて、当院でリハビリ治療に取り組んだAさん(男性・当時39歳)のお話です。彼は身長175センチ、体重98キロの肥満体形で、高血圧もずっと放置していました。仕事はシステムエンジニア(SE)で、職場ま…
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能力を高めるためのリハビリ医療で「FIM」をどのように使うのか
「機能障害」や「能力障害」の回復の指標として使われるのが「FIM(機能的自立度評価法=している能力の指標)」と「BI(バーセルインデックス=できる能力の指標)」です。前回に続き、リハビリ治療におけるF…
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脳卒中の後遺症で低下した「機能」や「能力」はどのように向上するのか?
脳卒中や脳外傷などで後遺症が出た時、「元通りに回復したい」と思うのは当然の気持ちです。 ただ、そうした病気やケガで大きな脳損傷が生じた場合、必ず後遺症が残り「機能障害」が起こってしまいます。…
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障害を負った時にどんな「制度」や「給付」が使えるのか?
リハビリの目的は、病気やケガによって何らかの機能や能力に障害が生じた患者さんに対し、歩行や日常生活動作と作業といった機能と能力を回復させ、「在宅生活や仕事への復帰を目指す」ことにあります。とりわけ1…
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力量あるリハビリ医は「排泄障害」をどのように改善させるのか
以前、お話ししたように、“人間力”を回復させるための正しいリハビリを受けられる回復期病院を選ぶ際は、「力量のある主治医が在籍してるかどうか」が重要なポイントになります。 リハビリ主治医の力量…
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脳画像の診断は脳卒中だけでなくすべての患者にとって大切
以前、機能と能力を回復させる攻めのリハビリでは、「脳の画像診断」が重要だとお話ししました。脳卒中などで脳に損傷がある場合、適切なリハビリ計画を立てるには、脳の画像から「どこまで回復するのか」「どんな…
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退院後に自宅で続けるリハビリはどんなものが有効なのか?
回復期病院や介護老人保健施設(老健)で攻めのリハビリを受け、回復して退院された患者さんは、自宅でもリハビリを毎日の習慣として続けることが大切です。 まず、意識して取り組んで欲しいのは、筋力と…
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「老健」のリハビリでより回復するための方法はあるのか?
認知症や生活習慣病などを抱える慢性期の高齢者が回復のための本格的なリハビリを受けられる施設は「介護老人保健施設」(老健)しかありません。ただし、ほとんどの老健は、単に入所期間にあたる3カ月の生活支援…
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「慢性期」の3つの段階に応じたリハビリはどんなものなのか
現在の日本の医療体制では、認知症や脳卒中後遺症などの障害を抱えている慢性期に回復するための“攻めのリハビリ”を受けたい場合、「介護老人保健施設(老健)」が唯一の選択肢であるとお話ししました。ただ、一…
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慢性期で本格的なリハビリ訓練を入所で行える施設はあるのか
現在の日本の医療体制では、病院は大きく3つのカテゴリーに分けられています。 病気やケガの治療をする「急性期病院」、治療後に在宅復帰や社会復帰ができるように回復させるリハビリを行う「回復期病院」、認知…
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評価や実績の高い回復期病院を判断するための指標はある?
より良い回復期病院を見極めるポイントについて、ここ5回にわたってお話ししてきました。病気やケガの治療後に適切なリハビリを受けるためには重要なポイントですから、あらためて簡単に整理しておきます。 …
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力量あるリハビリ医は高齢者の「骨折」にどんな対応をするのか
適切なリハビリを受けて“人間力”を取り戻すためには、より良い回復期病院を選ぶ必要があります。そのポイントのひとつとして「主治医の力量」が重要だとこれまでお話ししてきました。 急性期病院で脳卒…
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リハビリ主治医に適切な「栄養管理」が求められるのはどうしてか
適切なリハビリを受けるため、より良い回復期病院を選ぶためのポイントのひとつが「リハビリ主治医の力量」です。 リハビリを開始しても、想定していた回復の度合いまで上がってこない場合、原因を見極め…
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リハビリ主治医の力量として「投薬管理」が重要なのはなぜか
より良い回復期病院を見極めるポイントとして、「リハビリ主治医の力量」が重要だとお話ししました。そのひとつとして、「患者さんが飲んでいる薬のコントロールを適切に行えるか」が挙げられます。睡眠障害や痛み…
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回復期病院を選ぶ際に「主治医の力量」が重要なのはなぜか
より良い回復期病院を見極めるためには「力量のあるリハビリ主治医が在籍しているかどうか」が重要なポイントになります。主治医には、患者さんの病態を診て、リハビリでどこまで回復できるのかを予測し、目標に到…
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より良い「回復期病院」の見極め方はあるのか?
急性期病院で病気やケガの手術、治療を受け、状態が落ち着いた段階で、障害が残っている場合は、少しリハビリが始まっていても、本格的なリハビリを受けるため「回復期病院」に転院することになります。これまでお…
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「急性期病院」のリハビリはどんなことが行われるのか?
現在の日本の医療体制では、病院は大きく「急性期」「回復期」「慢性期」に分けられています。病気やケガで手術などの治療を行うのが急性期病院、病状が落ち着いた段階で障害が残った場合にリハビリを行い、再発予…
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全身が硬直して動かせない患者のリハビリはどんな方法で行われるのか
これまでお話ししてきたように、脳疾患の治療はうまくいき、脳画像もそこまで深刻な状態ではないのに、寝たきりになってしまう患者さんがいます。その場合、原因は前回取り上げた廃用症候群だけではなく、脳内ホル…