金子勝の「天下の逆襲」
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予測的中「日銀は歴史的敗北を喫する」投機マネーの圧力でカタストロフへ
異次元緩和に拘泥していた日銀が長期金利の上限を0.5%へ引き上げた。黒田総裁は「利上げではない」と言っているが、実質的な金利引き上げであることは疑いようがない。 この連載で9月以降、「日銀は…
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野放図な「防衛費増」に漂う戦争末期の雰囲気 岸田政権はアベスガ政権の“負の遺産”を継承
戦争末期に似た嫌な雰囲気が漂っている。不支持率5割を超える岸田政権が防衛費を段階的に増やし、2027年度に現状の2倍に増額。27年度以降は財源の不足分のうち、1兆円を増税で確保するという。 …
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岸田首相に公選法違反の疑い 野党は具体案を示せ、議会政治を立て直す「プランB」が必要だ
不祥事閣僚を中途半端にかばった末、辞任ドミノに陥っている岸田首相に公選法違反の疑いが浮上している。昨年の衆院選の選挙運動費用収支報告書に宛名などが空白の領収書が大量添付されていたのだ。再発防止を誓う…
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「官僚天下り」解禁で進む日本の“オリガルヒ経済化” 可視化されていない安倍政権の弊害
安倍政権の弊害についていまだにきちんと可視化されていない部分がある。それは、健全な官僚制を破壊し「亡国の官僚」が闊歩するようになったことだ。 民主党政権では官僚の天下りが規制されていた。とこ…
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アベノミクスの亡霊にこの国の資産は食い潰される 「安倍・黒田勘定」で清算を
岸田政権、そして日銀は歴史的敗北に向かっている。ゼロ金利を続ける金融政策は旧日本軍の「インパール作戦」そのものだ。岸田首相、黒田日銀総裁、財務省の神田財務官。3者の頭にあるのは目先の円安阻止だけだ。…
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政府・日銀の「矛盾政策」は英ポンド危機の二の舞にならないか
9月の企業物価指数が前年同月比で9.7%の上昇となった。これで19カ月連続だ。輸入物価指数は同48%増。円安の影響もあって上昇する中で10月の値上げラッシュを迎えている。 輸入物価高を食い止…
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「強い経済を取り戻す」アベノミクスの末路…年内に日本のGDPは世界4位に転落
臨時国会がようやく始まった。岸田政権にとっては6回目の国会だが、菅政権の末期を彷彿とさせている。野党は攻め時だ。 岸田首相ほど信条や矜持がない政治家も珍しい。葬儀委員長を務めた「国葬」の弔辞…
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異常な円安になすすべなし…日銀が「歴史的敗北」に追い込まれる危険性
9月13日、アメリカでCPI(消費者物価指数)ショックが起きた。8月のCPIが市場予想を上回り、8.3%に高止まりしたのだ。これを受けて、ニューヨークダウが1276ドルの大暴落をし、円ドル相場は1ド…
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国を挙げて葬るべきは「元首相」ではなく「黒田日銀」ではないか
安倍元首相の横死を機に噴出した統一教会(現・世界平和統一家庭連合)をめぐる問題の出口が見えない中、国葬に対する世論の反発が強まっている。統一教会と自民党との関わりの本家本元が安倍で、教団票を差配して…
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欺瞞に満ちた参院選 危機が去るのを待つだけ「3代目政治家」岸田首相の無策
「選挙でだまされていたのではないか」──。各種世論調査で、自民党と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の根深い関係について「説明不足」という声や、安倍元首相の国葬に「反対」の意見が増えている背景は、…
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ひたすら新型コロナウイルスの自壊待ち…非科学大国ニッポンの行方
新型コロナウイルス第7波の国内感染状況は惨憺たるものだ。世界各国のコロナ関連統計を集計している米サイト「worldmeter」によると、人口100万人当たりの新規感染者数は230カ国・地域中ワースト…
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民主主義の破壊「国葬」でアベノミクス批判は封じ込められない
岸田政権は銃撃された安倍元首相の「国葬儀」を9月27日に日本武道館で行うと閣議決定した。全額国費負担、つまり血税で賄うことも決まった。岸田首相は銃撃事件を「民主主義への挑戦」と言うが、国葬は民主主義…
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岸田自民の政策破綻とこの国の行き着く先を、多くの国民が理解していない
結局、参院選は自公与党が勝ち、改憲勢力は衆参両院で3分の2を維持した。大手メディアが本質的な報道を避けたことが要因のひとつだ。この国はいよいよ壊れゆくだろう。 【写真】この記事の関連写真を見る…
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参院選の争点は「アベノミクスの罪」だ 政府も日銀も死に体、絶対にだまされるな
参院選(7月10日投開票)が公示され、円安物価高を前面に押し出す野党がようやくいい戦いをし始めた。10年近く続くアベノミクスがこの国の経済をどれほどむしばんできたか。この争点をしっかり問えるかが勝負…
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電力不足は原発再稼働の布石「古い資本主義」に先祖返りする岸田自民のたどる道
夏の電力不足を訴える節電キャンペーンが突然始まった。「プーチンの戦争」が生み出す戦時中の雰囲気にかこつけ、原発再稼働をゴリ押しする動きだ。北海道電力は16カ月連続、東京電力と中部電力は11カ月連続で…
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何ひとつ決められない岸田首相の下で日本経済は未曽有の混乱に陥る
緊急経済対策とは聞いて呆れる2022年度補正予算案が自公与党や国民民主党などの賛成で成立する見通しだ。この間の国会審議はデタラメのひと言に尽きる。岸田首相の答弁は本当にひどい。質問に何ひとつ答えない…
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お粗末すぎる物価対策…日米金利差拡大、米バブル崩壊になす術なし
FRB(米連邦準備制度理事会)は今月上旬のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.5%の利上げと量的緩和の縮小を決めた。物価上昇を抑えるには5%まで引き上げる必要があるとの議論も出てきた。ウクライナ戦争…
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人命軽視、戦争煽る 夏の参院選「維新大失政」の全国展開はあり得ない
来たる参院選を足掛かりに日本維新の会が全国化を狙っているが、本拠地である大阪の大失政を全国展開されたらたまらない。大問題になる。 【写真】この記事の関連写真を見る(15枚) 何よりも、…
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黒田日銀の逆行政策で日本売りは加速する 4月の値上げラッシュはかなり深刻
日銀が異例の「連続指し値オペ」を実施したことで円安が進んでいる。金融正常化に向かう米国は、年内残り6回のFOMC(連邦公開市場委員会)でほぼ毎回利上げする見通し。日銀が政策を転換しない限り、日米の金…
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二枚舌は通用しない!「サハリン」より筋悪な安倍案件「アーク2」から即撤退せよ
ロシアのウクライナ侵攻に対する岸田政権の経済制裁は尻抜けだ。米英は戦争財源となるロシア産の原油や天然ガスを禁輸し、依存度が高いEUも2027年までの脱却で合意した。ところが、岸田首相は「エネルギー安…