著者のコラム一覧
金子勝淑徳大客員教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

支離滅裂な政府・日銀の「一時しのぎ」を見透かした投機マネーの気になる動き

公開日: 更新日:
完全に道筋つかない論理破綻(閣議の岸田首相=左)、日銀は格好の攻撃対象に…(植田和男日銀総裁)/(C)共同通信社

 日銀の金融緩和政策が危うくなっている。

 10月31日の金融政策決定会合では、上限金利を「1%」から「1%をめど」に見直したが、これは投機マネーの攻撃を肩透かしするための一時しのぎの戦略に過ぎない。

 前任の黒田日銀は、ゼロ金利を守るために必死に国債を買い支えていた…

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