歴代天皇は「徳を積む」ことにこだわった 昭和天皇の帝王教育はどうだったのか

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 悠仁さまに「帝王学」が必要ではないか、と言われるときの「帝王学」とは、おそらく昭和天皇が受けた「帝王教育」を想定してのことだろう。では、それ以前の歴代天皇はどんな「帝王教育」を受けてきたのだろうか。

 2022年2月21日、天皇陛下はこんなことを述べた。

「武ではなく文である学問を大切にされてきたことも、天皇の歴史を考えるときに大切なことだと思います。例えば、鎌倉時代の花園天皇が皇太子量仁親王に宛てて書き残された、いわゆる『誡太子書』においては、まず徳を積むことの大切さを説かれ、そのためには道義や礼儀も含めた意味での学問をしなければならないと説いておられます。このような歴代の天皇の思いに、深く心を動かされました」

 鎌倉時代と室町時代の間に南北朝時代という争乱の時代があった。花園天皇(1297~1348年)はその少し前の天皇で、「帝王学」に「帝範」のご進講を受けていたといわれる。「帝範」とは唐の太宗が太子(皇太子のこと)に与えた書で、その頃の宮廷では、「群書治要」や「貞観政要」とともに「帝王学」の教科書といわれてきた。ただ、いずれも唐の時代の「君主論」であって、日本の天皇には役に立たなかったといわれる。

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