八村塁を追い詰めたヘイトメッセージと東京五輪 メンタルヘルスでNBAキャンプ初日不参加

東京五輪では多様性の象徴だった八村だが…（Ｃ）ＪＭＰＡ

　代表では史上最強メンバーのエースとして１試合平均22.3得点を記録したが、チームは３連敗。快進撃で銀メダルを獲得した女子を尻目に１次リーグ敗退に終わり、一部の心無いファンからはトロント・ラプターズの渡辺雄太（26）とともにやり玉に挙げられた。

　日本で生まれ育ったとはいえ、バスケットではエリート街道を歩んできた八村にとって、今回のような大バッシングを受けるのは初めての経験だったのだろう。開会式で大役をこなしながらの後遺症からメンタルをむしばまれた可能性もある。

　今オフのウィザーズは大型トレードを行い、メンバーの顔ぶれは大幅に変わった。八村と同じポジションの選手も加入したが、同HCは「ルイは主力としてフィットしていく若手で、このチームのレベルを数段上げてくれるだろう」と、これまでと同様にスタメンで起用すると示唆している。

　新チームにフィットするためにも、一日でも早くメンタルヘルスを克服するしかない。