大相撲 人気力士丸わかり名鑑
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新入幕・東白龍は長く悩んだ「あと一歩」にようやく届く…それでも課題は勝負弱さの克服
派手さはないが、実力はある。 翔猿や剣翔、千代大龍らさまざまな力士を輩出した葛飾白鳥相撲教室出身。子供の頃から体が大きかったが、当時の憧れは4歳年上で小兵の翔猿。土俵内を所狭しと動き回って相…
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美ノ海が克服した実弟・木崎海「負傷引退」のトラウマ 17年ぶりの琉球幕内力士に
無念にも道半ばで引退した弟の分まで、出世できるか。 沖縄の相撲一家に生まれ、物心ついたときから土俵に慣れ親しんだ。幼少期から中部農林高で監督を務めるおじに鍛えられると、相撲留学した鳥取城北で…
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新入幕の狼雅は「白鵬杯」の看板を見て運命が変わった 外国人力士として初の高校横綱に
モンゴル人の父とロシア人の母を持ち、ロシア連邦を構成するトゥバ共和国出身。子供の頃はロシアで警察官になるのが夢だったが、中学時代に父の祖国、モンゴルに移住。レスリングや柔道などに励み、常にトップクラ…
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豪ノ山登輝の「元大関・出島以上のパワー」は上位力士をも脅かす
アマチュア時代はそこまで名の知れた力士ではなかった。小学校1年時から相撲を始め、相撲強豪校の埼玉栄を経て中央大学に進学。大会でも上位に進出はすれど優勝経験はなく、大学4年の全国学生相撲選手権で準優勝…
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湘南乃海桃太郎は野球少年「エースで4番」の叩き上げ 十両をわずか3場所で通過
かつての野球少年が目指すものとは──。 野球経験者の父と祖父の薫陶を受けて育ち、中学生まで野球一本。将来の夢はプロ野球選手。「エースで4番」として活躍し、野球強豪高から推薦の声もあったという…
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伯桜鵬哲也「令和の怪物」の落とし穴…相撲技術はベテラン並みもパワー不足がネック
名前を聞いてピンとこなくても、改名前の「落合」のしこ名を聞けば思い当たるファンも多いのではないか。 相撲強豪校の鳥取城北2、3年時に高校横綱に輝き、学生・社会人関係なく相撲日本一を決める全日…
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武将山虎太郎は「三歩進んで二歩下がる」コツコツの苦労人、部屋には薫陶を受ける力士も
苦節10年目、悲願の新入幕を果たした。 師匠の藤島親方(元大関武双山)の父が教える「水戸尾曽相撲道場」で本格的に相撲を始め、順調に成長。勧誘されて進学した相撲名門校・埼玉栄高ではキャプテンを…
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北青鵬治は抜群の才能を生かし切れていない白鵬の内弟子
素質・才能だけでどこまで通用するか……。 入門当初から身長が2メートル近くあり、「怪物級」と前評判が高かった横綱白鵬(現宮城野親方)の内弟子。生まれはモンゴルだが5歳で札幌に移住。札幌巡業中…
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“若手ナンバーワン”金峰山晴樹は朝青龍も認める「カザフスタンの怪物」
潜在能力は「若手ナンバーワン」ともっぱらだ。 世界最大の内陸国、中央アジアに位置するカザフスタン出身。母国では柔道に励んでいたが、たまたま現地を視察していた元横綱朝青龍の目に留まり、「相撲を…
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熱海富士朔太郎は無名から化けた期待の新鋭 感情さえコントロールできれば出世間違いなし
高校時代は無名だったと言われても、信じる者は少ないだろう。 2020年11月場所で初土俵を踏み、今場所新入幕。年6場所制以降、前相撲から12場所での入幕は、元大関小錦、元横綱朝青龍と並ぶ史上…
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平戸海雄貴は近年では珍しくなった中卒力士 その並外れた努力と根性
体格に恵まれているわけではない。天性の素質があるわけでもない。しかし、気力と根性だけは誰にも負けない。 【写真】この記事の関連写真を見る(11枚) 近年、めっきり減った中卒力士。地元の…
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水戸龍聖之は入門した部屋が悪かった? 天賦の才生かせず稽古嫌いに
「別の部屋に入っていれば……」 そう思う関係者は決して少なくない。 【写真】この記事の関連写真を見る(11枚) モンゴルから相撲強豪校の鳥取城北高に留学し、日大相撲部ではアマチュ…
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錦富士隆聖 左ヒジ筋断裂から復活!「ケガの功名」で広げた相撲の幅
遠回りした分だけ強くなれるか。 今場所が新入幕。青森の三本木農業高では、1年時に中退して角界入りした幕内・阿武咲と同期。近大では幕下の欧勝竜、伊勢ケ浜部屋で同門となる幕内・翠富士と同学年だっ…
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荒篤山太郎は南国フィリピンから来た遅咲きの突き押し力士
長い下積みを経て、ようやく開花した。 日本人の父とフィリピン人の母を持つ。両親は日本で仕事をしており、荒篤山は小学校卒業までフィリピンの母方の実家で育った。中学に上がるタイミングで妹が生まれ…
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若元春は「稽古しない天才肌」卒業 荒汐部屋3兄弟の次男、しこ名は毛利3兄弟に由来
毛利3兄弟由来のしこ名を持つ、荒汐部屋3兄弟の次男。兄は幕下・若隆元、弟はすでに幕内で活躍している前頭筆頭・若隆景だ。 兄弟中、もっとも素質に恵まれた天才肌といわれていたが、今場所が新入幕と…
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「大鵬の孫」王鵬は素質一級品も…“お坊ちゃん気質”からの脱却が課題
入門から5年目で新入幕は早いのか、それとも遅いのか。 今場所、初めて幕内の土俵を踏んだ「大鵬の孫」。昭和の名横綱の血縁とあって期待も高い。 埼玉栄高を卒業して角界入りした時点で183…
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千代ノ皇は名横綱・千代の富士の薫陶を受けた与論島初の関取
ケガさえなければ、今後も関取として活躍できるともっぱらだ。 角界初の与論島出身関取。与論島は相撲が盛んな地として知られ、各小学校に土俵があり、校内相撲大会も行われている。千代ノ皇も母校の茶花…
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一山本大生は脱サラしプロに飛び込んだ異色力士…23歳2カ月で入門のオールドルーキー
安定した職を捨て、角界に飛び込んだ。 23歳2カ月で入門した角界のオールドルーキー。かつて新弟子検査は幕下と三段目の付け出し資格を除けば「23歳未満」が原則だったが、入門直前に規定が改正。相…
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素質一級品の英乃海拓也「翔猿の兄」止まりでは終われない
気鋭の弟に負けじと奮闘――していればいいのだが……。 今場所、2018年3月場所以来となる幕内に返り咲いた英乃海。今となっては「翔猿の実兄」と言った方がわかりやすいかもしれない。 「知…
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明瀬山光彦は重くても器用 腰の状態さえ良ければ幕内上位
史上4番目の遅さで幕内に返り咲いた。 埼玉栄から日大と相撲のエリートコースを歩み、木瀬部屋に入門。前相撲から十両昇進まで3年足らずと、順調に出世階段を上っていた。しかし、腰痛に悩まされ、その…